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今では芸能界でも屈指のサッカーファンとして知られる土田だが、最初に取り組んだスポーツは野球であるといい、少年時代を次のように振り返る。
「練馬に住んでる時はサッカー自体が学校になかったんです。みんな休み時間は野球、放課後も野球で、カラーボールにカラーバットでジャイアンツだなんだって言って。たしかサッカーは知りませんでした。あの頃は普通にゴールデンで野球の放送をやっていましたし、親父たちも野球世代と言いますか。あの頃は相撲と野球しかプロがなかったんですよね。相撲は太った人がぶつかってるイメージで、学校で相撲をやろうとかはあまりならないから、スポーツの選択肢っていうと野球しかなかった気がします。だから学校でも放課後でもやるのは野球でした」。
その後、土田は小学2年で埼玉の大宮へ引っ越し、ここでサッカーとの出会いを果たす。同年代の少年たち同様、一大ブームを巻き起こしたあの作品が土田にも大きな影響を与えていた。
「埼玉はサッカーどころだったので、浦和勢が全国大会に出ていたりして。
マンガ、アニメが子どもたちの柔軟な感性に与える影響は計り知れない。日本では結果的にJリーグ、オリンピック、ワールドカップで活躍する選手たちを育み、「僕ら世代の世界のプレーヤーはほとんどそうです。(ジネディーヌ・)ジダンもそうだし(アレッサンドロ・)デル・ピエロも、(フランチェスコ・)トッティなんてオーバーヘッドの練習をしたって言ってましたから」と土田が興奮気味に語るように、マンガやアニメは子どもの心によりダイレクトに響く力があるのだろう。 土田自身も、漫画やアニメが人生をも変えてしまうという力を体感した1人であり、「ゲキアニ 全話まつり」で放送される作品をそれぞれ次のように薦める。
「僕らの世代は夢がジャイアンツ止まりでしたけど、今は時代が変わってメジャーですからね(笑)。子どもたちの夢は広がっているし、お父さんたちが観ても現実的なので、野球をやってる親子に『メジャー』は楽しいと思います。上手い子は『メジャー』で夢を広げられると思うんですけど、そうでないヘタっぴな子は逆に『おおきく振りかぶって』ですかね。はぶかれていた子が野球部を作ってっていう高校野球の話なので面白いと思います。 『テニスの王子様』は観ればテニスのルールが分かるでしょうし、イケメンのいっぱい出るカッコいい話だからお母さんたちにはいいんじゃないですかね。
土田自身もマンガやアニメに自身の人生を導かれてきた感があるだけに、子どもたちのアニメ鑑賞にも大きな理解を示す。
「僕は別に宿題なんかいいからテレビ観とけよって思います。あとは外へ行って遊んでこいと。やっぱり子どもは子どもの時にしかできないことがあるし、年相応が一番大事なので。だから僕はアニメは全然悪いものだと思わなくて、スゴいものだと思ってます」
だが、ただ野放しにするだけではなく、親としての立場で次の話を付け加える。
「毎日放送するので習慣にもなるしいいですよね。“この時間までは『メジャー』を観せてあげるから、ここからは勉強”って言えるじゃないですか。夏休みだけど生活のリズムが崩れなくていいし、ダラダラやるのが一番身にならないので」。 “ベストファーザー”の姿が垣間見えた。
「ゲキアニ 全話まつり」は、7月22日からスタート。
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