9日、池袋にて『夏目友人帳原画展~緑川ゆきの世界~』がスタートした。今年連載10周年となるアニバーサリーイヤーを記念して開催されるもので『夏目友人帳』の原画を中心に、初期作品『あかく咲く声』『アツイヒビ』『蛍火の杜へ』『緋色の椅子』も含む150点以上の原画を展示。
このたび、開催初日の朝早くに行なわれたプレス内覧会の取材を実施することができた。緑川先生の世界観を堪能できる原画展の一部をご紹介しよう。

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 『夏目友人帳』とは、「月刊LaLa」(白泉社)で好評連載中の緑川ゆき原作の同名人気漫画。幼い頃から妖怪を見ることができた少年・夏目貴志が主人公。貴志と同じく妖怪を見ることができた祖母から、彼女が妖怪を子分とする証にその名を書かせた“友人帳”を継ぎ、自称用心棒の妖怪・ニャンコ先生と共に、妖怪達にその名を返す日々を描く。

 『夏目友人帳原画展~緑川ゆきの世界~』の会場(開催期間:8月9日~21日)は、西武池袋別館2階=西武ギャラリー。まず、入ってすぐのところに「作者ごあいさつ」と題した、緑川ゆき先生の挨拶文が来場者を出迎えてくれて、その横には「~緑川ゆきの仕事&夏目10年のあゆみ~」がわかりやすく時系列に並ぶ。

 最初に展示されているのが、原画展のタイトルにもなっている『夏目友人帳』のコーナー。カラー扉やコミックの原画などが並ぶ。そして“ニャンコ神社”では赤い鳥居をくぐって奥へと進むと、ニャンコ先生が祀られた「ニャンコ先生の祠」が登場する。

 また、『夏目友人帳』のカラー扉は四季の彩りに満ちていることから、春夏秋冬と季節になぞらえて原画を見られるため、10年の歩みを四季に沿って感じ取ることができる。

 さらに、「緑川ゆきの仕事場」では、緑川先生の使用する画材やラフ画、製作過程の資料なども展示。
ここでしか見ることのできない貴重な展示物であるため、ファンには垂涎のコーナーである。

 原画の展示は、さらに続き『蛍火の杜へ』『緋色の椅子』『あかく咲く声』と並び、短編コーナーには『アツイヒビ』『花追い人』など名作短編の原画も目にすることが可能。

 出口付近に設置された会場内限定ショップでは、オリジナル版画やオリジナルグッズを販売。バスマットやクッションカバー、あぶりとり紙やメモ帳までバラエティに富んだオリジナルグッズがいっぱい。ファンの購買意欲が掻き立てられること間違いないだろう。

 『夏目友人帳原画展~緑川ゆきの世界~』は西武池袋別館2階=西武ギャラリーにて開催。
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