【関連】『魔界王子』江口拓也&寺島拓篤 フォト拡大
今回、本作の主人公ウイリアムを演じる江口拓也と代理王候補の悪魔・ダンタリオンを演じる寺島拓篤の単独ツーショットインタビューを敢行。本作についてやキャラクターに声をあてる際に参考にする事柄、自身が高校生だった頃のエピソードなど様々な話を聞くことができた。
まず、江口に主人公となる自身演じるキャラクターについて簡単に説明してもらった。「ウイリアムは、頭脳明晰な名門貴族の子息です。普通の学園生活を送っていたある日、悪魔がやってきて、『お前はソロモン王の末裔だ』と言われ…。それが幸か不幸かは、このあとの展開次第でございます」と抑揚を付けて巧みに話す江口。寺島は「簡単な説明が面白いな! 」と江口を絶賛。和気あいあいとした雰囲気の中、インタビューは始まった。
江口演じるウイリアムというキャラクターは、潔癖過ぎるほどの超絶リアリスト。寺島演じる悪魔・ダンタリオンも“悪魔”と認めず、この世に存在する物はみな“原子”と一括りにしてしまうほどだ。そのウイリアムに対し「うるせー奴だなーって思いましたね(笑)」と正直に話すのは、ダンタリオンを演じる寺島。当初、うるさい奴と思っていたという寺島だが「それが彼の唯一の武器であって、まだ成長過程にあるウイリアムという少年が強がっている部分なのかなぁと思うと可愛い奴だなと思いますね」とも。
また江口と寺島に、自身に置き換えた場合、超絶リアリストとその反対である超絶ロマンチストどちらであるか尋ねると「僕はリアリストかなぁ」(江口)、「僕もなんだかんだいって、リアリストかなぁ」(寺島)とお互いリアリストのほうであるとの答えが。さらに寺島は「現実を見て生きてますからね(笑)。現実を見たうえでロマンをみる! 」とのこと。この発言に江口も同調「そうそうそう! そういうことですね」。
「ぽやぽやロマンばかり見てられないのです…。時にはみますけどね(笑)」と現実的なことを語る寺島に対し、江口は「でも作品でロマンを見させてもらっていますね! 」とコメント。この江口の発言には寺島も「良いこと言った!」と納得。 これまでにも様々キャラクターを演じわけてきている江口と寺島。1番初めにキャラクターに声をあてる時は何を基準にして声を作っていくのかを尋ねると「まずは見た目から始めます」と即答する寺島。「お芝居についても考えますが、声の作りを考える時は見た目です」とのことだ。江口もそうだと言う。
基本はオーディションを受けて、それに受かって初めてキャスティングされるという声優業界。
本作は、19世紀末のイギリスのとあるパブリックスクールが舞台となっている。パブリックスクールとは13歳~18歳の子供を教育する私立校のことであり、その中でもとくにエリート校のことを言う。作品にちなみ、江口と寺島はどのような高校生活を送ってきたか尋ねてみた。
「中学の頃は、バリバリ部活をやっていたのですが、高校の時は…ボーっとしてました(笑)」と語る江口。横から寺島が「なんだそりゃ」とツッコミを入れるも「何にも記憶がない…。空見てました」とコメント。「自分の世界に浸っていたということだね…。今はこんなにコミュニケーション能力があるのに」と不思議そうに江口を見つめる寺島。一方、寺島は「僕は演劇部に入っていたのですが、もう部活ばかりでしたね」と振り返る。演劇部ということは、そのままの流れでこの業界にきたということだろうか。「そうですね。
本作は男性キャラクターが多い作品であるため、必然的に男性の声優キャストのほうが多い。アフレコ現場も男性ばかりということだが「真ん中に江口くんがいてくれるので安心します」と話す寺島。「彼(江口)は、心配とかそういう意味ではないのですが、ほっとけない人なので、構いたくなるんです。それに割と誰しもがそう思っているので、現場で彼が真ん中にいることで話が広がる。もちろんみんな仲は良いんですけど、いわゆるいじられポジションの人が真ん中にいることでより楽しくなっていると思います(笑)」。
“いじられポジション”とのことだが、江口自身「複雑ですね(笑)」と話す。「ですが、可愛がってもらっているという点は嬉しいことですね。僕はあまり積極的に話しかけていくタイプではないので、そうやって話しかけてもらうことで、話しやすい雰囲気を作ってもらっているのかなと思うとありがたいです」。
最後に本作が掲げているマニフェストについて聞いてみた。“ツイッターフォロワー数30000人いったら王子たちが焼肉を食べながらニコ生やります!”とのことだが、そもそもなぜ焼肉なのだろうか。
「たまたまです。
物語もラストに向けて更なる盛り上がりを見せる『魔界王子』。ニク生も含めて、まだまだ目が離せない。(取材・文:鈴木沙織)
『魔界王子 devils and realist』はテレビ東京ほかにて絶賛放送中。