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男子校に通う仲良し3人組みのタダクニ(菅田将暉)、ヨシタケ(野村)、ヒデノリ(吉沢)はいつもタダクニの部屋にたむろしては、くだらない会話の数々で青春を謳歌していた。
部屋にたむろしながら中身のない、しかし男子高校生たちにとっては重要な会話に花を咲かせる3人の姿からは、芝居の領域を超えた現実感が漂う。野村は「特に亮とは年齢も同じだし、同じ事務所の同期なんですよ。しかも2009年のアミューズ全国オーディションのときから一緒の仲間。映画での共演は初めてだけれど、すんなり溶け込むことができたし、芝居をするのが面白かった」とその理由を説明する。一方、吉沢は「演技を通して、周平ってこんな感じなんだって発見のようなものがありましたね。オーディションのときはオラオラ系でツンツンしていたイメージだったけれど、大人になったなと思った」と笑いながら野村の成長に感慨深げ。
すると野村は「オーディションでグランプリをとった時期は子供だったし、まだ何も考えていなかったからね」と苦笑いしつつ「でも亮は今とまったく変わらず、年中モテキという感じ。モテキに四季がないんだから凄いよね」と色男ぶりを証言する。吉沢の「俺はモテません。本当にモテないから」という否定をよそに野村は「いい加減に認めてほしい。
劇中では女子が上位のポジションにあり、男子たちはまるで怯える小動物のよう。野村が「実際に撮影現場では男子と女子の間に壁があるような感じでしたね。自分たちに度胸がなくて女子に近づくことができなかったのか、それとも彼女たちが男嫌いか、そのうちのどちらかでしょう」と被害妄想的に振り返ると、吉沢も「女子って怖いですよね。
劇中のキャラクターがそのまま飛び出してきたかのような2人の姿。しかしこの映画には、彼ら以上に非・モテ思考を持つモンスターがいた。男子校出身の松居大悟監督である。野村は「松居監督はちょっとイケメンとか、ちょっとモテそうな奴が大嫌い。僕らのことを小バカにしてくるし、本番でOKと言われたので、感想を聞きに行ったら『完全にスベっていたけどね』と言われました」と松居監督の大人気ない嫉妬を回想。吉沢も「僕らに見せてくれる監督の演技が面白すぎて、自分でやった方がいいのでは? と思うくらいのクオリティ。その演技をいかに超えるかが難しかったですね。なんだか男子高校時代の復讐を僕らにしているみたいだった」と楽しくも怖い現場の様子を明かしてくれた。
映画『男子高校生の日常』は10月12日より全国公開。
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