1983年10月15日に連載が始まり、2013年10月15日で満30周年を迎える漫画『美味しんぼ』(「週刊ビックコミックスピリッツ」小学館)。徹底した実証主義で食を描き続け、これまでコミックスの累計販売部数が1億冊を突破。
中でも漫画に登場する東西新聞と帝都新聞がメニュー提案を通じて現代社会を考える「究極と至高の対決」シリーズは現在でも大きな反響を呼んでいる。

 このたび、その「究極と至高の対決」を朝日新聞と読売新聞がリアルに実現することが決定。朝日新聞VS読売新聞として、3本勝負に挑む。

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 3本勝負のテーマは、岩手県 生産量・消費量日本トップクラスを誇る「東北の地で挑む究極の至高のわかめ料理」、長野県 長寿ナンバーワンの秘訣は食事にあった「究極と至高の長生き料理」、 福岡県 料理の可能性は無限大「低カロリーで栄養豊富な究極と至高の鶏料理」の3つ。

 両新聞社の代表は、朝日新聞からは1978年入社の一色清。編集局経済部で農林水産省などを担当。2000年『AERA』編集長。03年、土曜別刷り『be』編集長。08年から11年までテレビ朝日『報道ステーション』コメンテーター。13年より教育総合センター教育コーディネーターという経歴の持ち主。「食とは心と心をつなぐもの。自分が素直に一番美味しいと思うメニューを発表したい。
料理そのものの味だけではなく、メニューの背景にある物語、メッセージを味わっていただきたい」とコメント。

 読売新聞からは、1979年入社の永峰好美。編集局生活情報部、解説部などで取材にあたり、2005年より東京・銀座百貨店、プランタン銀座取締役、11年同常務取締役。12年から読売新聞東京本社編集委員という経歴の持ち主がチーム代表となる。「相手の手の内を考えるより、自分が最高だと思うものを提案したい。食べた後、ほっこりあったかい気持ちになって、誰かに感想を伝えたくなるようなメニューができれば嬉しい」と意気込みを見せている。

 対決ルールは、現代社会が抱える様々な課題の写し鏡として食を考え、朝日新聞と読売新聞がメニューを提案し競い合うというもの。高級食材は使わず、家庭でも作れるメニューであることが必須。

 テーマごと3本勝負。一般投票によるエリア審査(岩手、長野、福岡それぞれ)票=1票、有識者による最終審査=3票の合計4票で競い合い、勝敗は各県のテーマごとにつける。

 11月3日に福岡、11月4日に岩手、11月9日に長野で食べくらべ試食イベントを行い、最終審査会となる東京で著名人3名による審査会を実施する。各食べくらべイベントの参加方法や詳細は、後日公式サイトにて発表されるとのこと。
続報が待たれる。
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