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「帯に“究極の暇つぶし”と書いてあったのが気になって、何気なく本屋さんで手に取ったのが『となりの関くん』だったんです」と話す下野は、アニメ化が決まる前から本作のファンだったという。読み進めるうちに自分の仕事に置き換えて考えるようになった下野は、ふと、あることに気付く。授業そっちのけで大掛かりな一人遊びに勤しむ関くんだが、漫画の中ではほとんどしゃべることがない。関くん役の声優は何をすればよいのだろうか。
そんなとき、下野の電話にマネジャーから一本の連絡が入った。「下野君、新しいレギュラーが決まりましたよ。ただねえ…下野君、主人公なんだけどあまりしゃべらない役なんだよね…」とマネジャーは口ごもる。下野は即座に聞いた。「それ、『となりの関くん』ですか?」。
関くん役に決まった下野は、台詞はないが声優としてアフレコ現場に立ち向かう。
「一番重要なのは花澤さんの邪魔をしないこと。2つ目は声をなるべく発さないようにするということ。授業中ということを忘れずに、なるべく息で頑張ります。そして、3つ目。そんな状況下でもいかに主張していくかということですね」。
台詞がないなかで“主張をする”というのはどういうことなのだろう。下野はこう続ける。「最初は大人しめにやろうと思っていたんですが、『そこは激しめに』とディレクションが入ることがあるんです。関くんってしゃべらないけども、自己主張は強いと思うんですよ。
もしかしたら、授業中に一人遊びしていたこともあるのではないか。「僕は机の穴に消しゴムのカスやボンドを塗り固めたものを入れて、机の補修をしていました。埋めた後にいかにきれいに抜くかということに全神経を集中するんです。ボンド系は入れてから、一日経つと乾くのでペリと剥がれるんです。剥がれたものは鉛筆の芯に指して眺めます。まあ、すぐにポイって捨てるんですけど…」と語る下野。やっぱりそうだ。まるで関くんそのものではないか。
そんな下野にアニメの見どころを聞いた。「いろんな方に見てもらいたいですね。
アニメ『となりの関くん』はテレビ東京で1月5日より毎週日曜2時05分~2時15分(初回のみ2時35分~2時45分)、AT‐Xで1月6日より毎週月曜日23時00分~23時10分絶賛放送中。毎週月曜、最新話を各サイトにて同時配信中(放送時間・配信予定は変更になる場合あり)。