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海堂尊の小説「チーム・バチスタ」シリーズを原作に、過去3作で現代医療のさまざまな闇と対峙してきた田口と白鳥を演じる二人。2年ぶりの撮影だったが「どこかでずっと(バチスタシリーズが)続いているっていう感覚を持ちながら生活してきた」とは伊藤。仲村は喜びを感じながらも「少々の不安と緊張感みたいのもありました。(過去シリーズと)同じことをやっていいのかな、とか」と、クランクイン前の率直な思いを告白する。クランクインしてからは「自分の力で(田口に)戻ったっていうよりは、スタッフさんたちが戻してくれるというか田口先生にしてくれる、そういう実感はすごく大きかったですね」という伊藤に仲村が大きくうなづき「最初に本読みをやった時は自分のモノマネが下手になったなという感じがして、撮影に入るまでに前の作品を見ていたんです。でも現場に入ってみたら、みんなで作ってもらったんだって。衣装を着せてもらってヘアメイクをしてもらって、隣に伊藤くんがいて俺は白鳥なんだなと改めて感じました」(仲村)とドラマ班のチームワークを感じさせた。
「螺鈿迷宮」では、田口が病院長の命を受け地方の総合病院「碧翠院(へきすいいん)」へと派遣されるところから物語がスタート。碧翠院では、回復の見込みのない患者の痛みを緩和し延命治療により生活の質を高めることを尊重する終末期医療に取り組んでいる。院長の桜宮巌雄(柳葉敏郎)は娘の小百合(水野美紀)、すみれ(栗山千明)とともに患者や町の人たちから絶大な信頼を得ている人徳者であった。さらに、そこにはなぜか皮膚科医として患者の治療をする白鳥の姿が。
白鳥は本作でもいち早く物語の謎に迫っていくが、仲村は今回描かれる事件について「柳葉さんが演じる桜宮巌雄という医師がやっているかもしれないことが、僕自身は『犯罪かな?』と首をかしげる感じ」と。「例えば第一作の『チーム・バチスタの栄光』ではチームバチスタの中に疑惑があったし、これまでの作品と比べるとあまり敵と思えない。彼は人の道に反しているのか。そこには常に疑問符が付きます」と仲村は自身と役柄とに違いを感じながら作品と向き合う。本作において田口と白鳥を翻弄するのは「碧翠院」を経営する桜宮一族。二人のコメントから察するに、謎の中心にあって人々からの厚い信頼を集める桜宮巌雄は、特に一筋縄ではいかない人物のようだ。
優しく純粋な田口とロジカルで口達者な白鳥を演じる二人だが、インタビュー中、仲村から突然「今回の現場で、僕は伊藤淳史依存症になっていたことに気づきました」という思わぬ発言が。「ある時期ずっと一緒に撮影していたんですけど、長い謎解きが終わった翌日くらいに白鳥が一人で病院にいるっていうシーンを撮った時、自分の中に失ったもののデカさみたいなものを感じてしまって(笑)。それにはビックリでした」と仲村は続ける。まさかの激白に伊藤は「今日は朝からシリーズ史上最高にトオルさんに褒めていただいてて…」と照れ笑いを浮かべながらも「お芝居の中での田口×白鳥があるように、現場で一緒にいる時に言ってくれることにすごい愛情を感じるんですよ。ちょっとしたイジりでも、ここまでやってこないとこうは言ってくれないとか…何ですか、この褒めあいは(笑)。面と向かっては言いませんが(笑)、ホントにトオルさんじゃなきゃここまでのものは絶対にできなかったと心から思っているし、感謝しています」と感謝の言葉を伝えると、取材陣を前にしたあまりの応酬に仲村も「だいぶ気持ち悪くなってきましたね…」と苦笑いを浮かべていた。
そんな二人が繰り広げるバチスタコンビのクスっと笑えるシーンは今回も健在だが、「意見が対立するシーンもある」(仲村)そうで。共に医療現場の謎を明かしてきた名コンビの新たな一面も期待させていた。
『チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮』は、関西テレビ・フジテレビ系にて1月7日22時放送スタート(初回15分拡大)。