日曜朝に子供たちが観る「平成仮面ライダー」の世界と、深夜アニメ「魔法少女」の世界、その意外な接点を知っている?
【関連】「クウガ」から「鎧武/ガイム」まで、平成ライダー15人勢揃い<写真>
主人公の性別も、対象視聴者も、放送時間帯も全く異なるが、一部ファンの間で指摘されていたのが、『魔法少女まどかマギカ』(11)と平成ライダー『仮面ライダー龍騎』(02)の類似性だ。具体例を挙げてみたい。
1. バトルロワイヤル
ライダー同士の戦いを描いた「龍騎」と、魔法少女と魔女(魔法少女の後の姿)の戦いを描いた「まどマギ」。同族が戦う悲しさ、重い世界観が共通している。
2. 「契約」システムと「願い」
「龍騎」の場合は、モンスターと「契約」することでライダーに変身する。戦いに勝ち続ければ、どんな願いもかなう。ただし、他のモンスターを倒し、契約したモンスターに「餌」として与え続けなければならいため、戦わなければ生き残れない。一方、「まどマギ」は、最初に願いをかなえてもらい、魔法少女に変身する。その代償として、戦わなければいけない運命を背負う。
3. どちらも序盤で、仲間が死んでしまう
「龍騎」の場合は、蟹に食われてしまい、「まどマギ」のほうは魔女に食われてしまう。いずれも序盤で衝撃的なエピソードだ。
4. 「楽器が弾けなくなる」エピソード
「龍騎」では、傷害事件でピアノを演奏できなくなったキャラが、ライダーに変身して勝ち残ることを勧められるが、「自分のために人を傷つけることはできない」と拒否。結果、モンスターに食い殺されてしまう。そして、その友人が遺志を継ぎ、ライダー同士の戦いを止めるためにライダーになる。
一方、「まどマギ」では、幼馴染で片思い中の少年の腕を再生させ、ヴァイオリンを弾けるようにしたいという「願い」のため、魔法少女に変身。腕が完治した少年の演奏を聴きながら、消滅してしまう魔法少女が登場する。
5. 異なる世界での戦い
「龍騎」はミラーワールド、「まどマギ」は結界で、現実世界と違う世界に入り込んで戦う。 この他にも類似性は多々あり、実際、『魔法少女まどかマギカ』の脚本担当を務めた虚淵玄自身、「『龍騎』はバトルロイヤル作品として秀逸な出来だし金字塔。どうしても相似はする」などの発言をしている。
そして、注目したいのは、そんな虚淵玄が、いま放送中の『仮面ライダー鎧武/ガイム』で、とうとう脚本を担当していることだ。
最初はダンスバトルの明るい世界だったが、途中から「異世界」の怪物が流れ込み、人々を恐怖に陥れていく。主人公たちはライダーに変身して戦うが、実はそれは大人たちが仕組んだ罠で……という、世界観は、まさしく「龍騎」から流れ続ける平成ライダーの魂だ。
ところで、映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』(3月29日公開)では、エンディングをファン投票で決める企画を実施中。『仮面ライダー鎧武/ガイム』を観て、「龍騎」からの暗く悲しい世界観を見直したくなった人は、平成ライダーを応援してみる?(文:田幸和歌子)
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主人公の性別も、対象視聴者も、放送時間帯も全く異なるが、一部ファンの間で指摘されていたのが、『魔法少女まどかマギカ』(11)と平成ライダー『仮面ライダー龍騎』(02)の類似性だ。具体例を挙げてみたい。
1. バトルロワイヤル
ライダー同士の戦いを描いた「龍騎」と、魔法少女と魔女(魔法少女の後の姿)の戦いを描いた「まどマギ」。同族が戦う悲しさ、重い世界観が共通している。
2. 「契約」システムと「願い」
「龍騎」の場合は、モンスターと「契約」することでライダーに変身する。戦いに勝ち続ければ、どんな願いもかなう。ただし、他のモンスターを倒し、契約したモンスターに「餌」として与え続けなければならいため、戦わなければ生き残れない。一方、「まどマギ」は、最初に願いをかなえてもらい、魔法少女に変身する。その代償として、戦わなければいけない運命を背負う。
3. どちらも序盤で、仲間が死んでしまう
「龍騎」の場合は、蟹に食われてしまい、「まどマギ」のほうは魔女に食われてしまう。いずれも序盤で衝撃的なエピソードだ。
4. 「楽器が弾けなくなる」エピソード
「龍騎」では、傷害事件でピアノを演奏できなくなったキャラが、ライダーに変身して勝ち残ることを勧められるが、「自分のために人を傷つけることはできない」と拒否。結果、モンスターに食い殺されてしまう。そして、その友人が遺志を継ぎ、ライダー同士の戦いを止めるためにライダーになる。
一方、「まどマギ」では、幼馴染で片思い中の少年の腕を再生させ、ヴァイオリンを弾けるようにしたいという「願い」のため、魔法少女に変身。腕が完治した少年の演奏を聴きながら、消滅してしまう魔法少女が登場する。
5. 異なる世界での戦い
「龍騎」はミラーワールド、「まどマギ」は結界で、現実世界と違う世界に入り込んで戦う。 この他にも類似性は多々あり、実際、『魔法少女まどかマギカ』の脚本担当を務めた虚淵玄自身、「『龍騎』はバトルロイヤル作品として秀逸な出来だし金字塔。どうしても相似はする」などの発言をしている。
そして、注目したいのは、そんな虚淵玄が、いま放送中の『仮面ライダー鎧武/ガイム』で、とうとう脚本を担当していることだ。
最初はダンスバトルの明るい世界だったが、途中から「異世界」の怪物が流れ込み、人々を恐怖に陥れていく。主人公たちはライダーに変身して戦うが、実はそれは大人たちが仕組んだ罠で……という、世界観は、まさしく「龍騎」から流れ続ける平成ライダーの魂だ。
ところで、映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』(3月29日公開)では、エンディングをファン投票で決める企画を実施中。『仮面ライダー鎧武/ガイム』を観て、「龍騎」からの暗く悲しい世界観を見直したくなった人は、平成ライダーを応援してみる?(文:田幸和歌子)
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