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本作は、ハリウッドリメイクや番外編も製作され、日本のみならず、世界でも絶大な人気を誇るJホラーシリーズの劇場版最新作。『感染』『シャッター』などホラー演出に定評のある落合正幸がメガホンを取り、小学校の女性教師(佐々木希)が不登校となった男子生徒(小林颯)の不気味な家を訪問したことから始まる“恐怖体験”を衝撃的映像で描く。
2013年、『劇場版 BAD BOYS J 最後に守るもの』で映画出演を果たしてはいるものの、主要キャストとしての出演は本作が初めてというトリンドルは、「今まで映画の現場をほとんど体験したことがなかったので、プレッシャーよりもワクワク感の方が強かった」と振り返る。
オファーがホラー映画だったことについては、「共演の皆さんも、スタッフさんも、初顔合わせからすごく明るくて、ホラーだから現場も怖い、という印象は全くなかった。子役の颯くんなんか、リュックいっぱいにマンガ本を入れて撮影に来ていたし(笑)。完成作品を試写で観た時に初めて、“あ、わたし『呪怨』に出てたんだ!”って実感したくらい」と、映画と現場とのギャップに驚いた様子。
自身の演技については、「最初は冷静に観ていたんですが、わたしの一番の見せ場のあるシーンがあまりにも怖すぎて、目を覆ってしまったんです。だから、肝心なところをまだ観ていない…」と告白。ちなみに、トリンドルがいうあるシーンとは、呪怨霊に遭遇した七海が、天井から床へ振り落とされ、部屋中を引きずり回されるという凄まじいシーン。 「あの時はワイヤーで吊るされて、実際に映画と同じスピードで上下に激しく振られているんです。
可愛い制服に身を包んだトリンドルが、呪怨霊に「これでもか!」というほど振り回される映像は、ファンならずともショッキングだが、物語的には曖昧な部分も残されているため、次回作に繋がる布石のようにも思えてくる。これについてトリンドルは、「確かに七海も含め、女子高生グループは謎が多いので何かありそう。“終わりの始まり”っていうサブタイトルも気になりますよね」と、続編への可能性にちょっぴり期待も。
今回の出演をきっかけに、すっかり映画の魅力に取り憑かれ、今後は女優としてもさらに活動の場を広げていきたいと語るトリンドル。「ホラーもいいですが、もっと平和的でトレンディーなラブストーリーもいいですね」と、少しはにかみながら抱負を語るその瞳には、初夏のようなキラキラしたオーラが漂っていた。(取材・文・写真:坂田正樹)
映画『呪怨 -終わりの始まり-』は6月28日より全国公開。