女性ファッション誌「sweet」や「BAILA」などで活躍する市川紗椰。モデルとしての活動を続けるかたわら、最近では、その多趣味っぷりが各所で取り上げられている。
巷にささやかれる中でも、鉄道やガンダム、アニメやB級グルメなど、枚挙にいとまがないほどの幅広い趣味を持っているようだが、本人へのインタビューにより改めて探ってみた。

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 多趣味と伝えられているが、「好きなものがいっぱいあるだけで、その時々で新しい発見があればのめり込む」と振り返る市川。幼い頃からわずかでも興味や関心があれば、ひたむきに追求する性格だったようだが、人生で初めてのめり込んだものが何かを聞いてみた。

 「音楽ですね。音楽好きな父親の影響で、小学校の頃からバイオリンなどを弾くかたわら、音楽史や理論を個人的に調べていたんです。当時は今みたいにインターネットがなかったので、図書館にも足しげく通いましたね。また当時、オールディーズの流れるラジオを聴く中で、分からない歌手や曲を調べるために、レコード店を巡ったりもしていました」。

 インタビュー中に「知らなくてそれでいいでは納得できない」と力強く語った市川。好奇心に基づき、みずから行動して突き詰めるという姿勢は幼少期から培われたもののようだ。そして、細かな趣味についても探るため、ひとまずアニメへの思いを伺った。

 「毎期ごとに初回はまずおおかたの作品を観て、徐々に自分の好きな作品を選んでいきます。個人的には、かわいい女の子を観たいという気持ちがありますね。
振り返れば、ピンクや黒髪の女の子がタイプかもしれません。前期ですけど『さばげぶっ!』の春日野うららとか。あと、ブルーレイを買うときは心から『二期を作ってほしい!』という情熱が湧き上がってきた時で、今年でいえば『未確認で進行形』などを購入しました」。

 制作費の足しになればという願いから、映像作品を購入するという市川。作品への愛をこれほどまでに感じられる発言もないだろう。そして、話題はガンダムへと移った。 「一時期『戦場の絆』が好きで、撮影の合間に少しでも時間があれば近くのゲーセンへ通うほどハマっていました。ただ、酔っちゃうので多くても3回くらいしかできなくて…。ガンダムだけではなくてロボットものが好きなんですね。だから、プラモデルもガンダムに限らず、『装甲騎兵ボトムズ』のスコープドッグや『ブレンパワード』なども作っています」。

 『スーパーロボット大戦』シリーズも好きだという市川。作中のみでみられる作品を超えたキャラ同士の絡みにもニヤリとするそうだ。
そして現在、雑誌『旅と鉄道』で連載を持つほどの鉄道好きとしても知られるが、自身ならではの楽しみ方があるようだ。

 「車両とダイヤが好きなんですが、架空の町のダイヤや路線図を想像してみるんです。町の人口がどのくらいかをまず決めて、どの路線を走らせるべきなのか、時間ごとの本数をどうするかを考えて、実際に紙の上へ描きます。元々は中学校のときに教科書の隅っこへ描いたりしてましたが、今でも時間が空いたときに作っていますね」。

 インタビュー中に実物を拝見したが、停車駅ひとつひとつの駅名まで細かく、それこそ電車の中で見かけてもおかしくないほどの緻密な路線図が描かれていた。多岐にわたる趣味の一部を追ってきたが、市川の興味や関心はそれだけに限らない。今後さらなる活躍をみせる中で、どのような一面が垣間見えるのかをぜひとも注目していきたい。(取材・文・写真:カネコシュウヘイ)
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