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「武器となるライブでのパフォーマンスこそメタルです」と語るのは、仮面女子のマネージャーである。同ユニットは、アメリカのヘヴィメタルバンド・slipknotを彷彿とさせる仮面を身にまとい、“最強の地下アイドル”をうたう一組。結成当初より「メタル」をテーマにしたユニットの一つで、アリスプロジェクトの率いるアリス十番とスチームガールズとアーマーガールズの混合ユニットである。
今年1月1日発売のシングル曲『元気種☆』がオリコンウィークリーチャートで首位に輝くなど、にわかに注目度も高まっているが、運営側からして何をもって「メタル」としているのかをまず伺ってみた。
「楽曲そのものにまず、メタルの要素を取り入れています。メロディからサビパートまではアイドルらしく疾走感溢れる仕上がりを意識して、間奏ではメタルへとみるみる変化していく。楽曲を手がけるクリエイター陣のこだわりでもあり、また、年中無休のライブでは、ヘッドバンキングや客席へのダイブ、ゴムボートで客席を航海するなど、予定調和を崩すようなパフォーマンスで、目に見える部分でも『メタル』を表現できるよう務めています」 。 現代のアイドルシーンでは、少女たちの魅力を最大限に発揮する上でライブの比重は高い。世界中のメタルシーンをのぞいても、ステージに立つアーティストはもちろん、観客をも巻き込み熱狂的になる様子が垣間見えるが、その共通点こそ少女たちがメタルへと傾倒しはじめた一つの理由といえそうだ。
そんな中、昨年10月、仮面女子は日本で開催された大規模メタルフェス『LOUD PARK 14』への参戦を果たした。当時の様子をマネージャーへふたたび伺うと、「ところどころにメタルの要素を取り入れていたのを理由に、かねてより“世界の名だたるメタルアーティストの方々が集う祭典に出たい”と熱望していました。そして、アプローチしはじめてからしばらく経ち、ようやく昨年お声がけいただき実現しました」とのこと。
シーンの違いについても、「会場はステージ面でいうと、アイドルシーンにはない大音量の機材がたくさん並んでおり、ふだん我々の出演しているイベントとは異なる雰囲気でしたね」と言及。しかし、「お客さんたちも初めは“嫌悪感を示されるのか?”と我々やメンバーも不安を抱いていましたが、すごく好意的でライブを楽しんでいただきました。みなさん本当に、心から“音楽”そのものを愛している方々という印象でした」。
出演者たちがアイドルではなく、ましてや、観客すべてがメタルファンというアウェーでも支持を得る少女とメタル。ここ最近では女性たちのメタルバンドも注目されているが、かつてのイメージと異なり、その主役たちの顔ぶれが変化しているように思える。今後のシーンにぜひとも注目していきたい。