今年でデビュー5周年を迎え、アーティスト活動のみならず、テレビアニメ『ドラえもん』で声優デビューを果たし、さらに演技初挑戦の映画が公開されるなど、活躍の幅を広げているmiwaが、『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)』の主題歌を担当する。映画35周年を迎える記念の作品に携わり「ドラえもんの歴史の一員になれて光栄」と笑顔を見せた彼女に、ドラえもんの魅力や楽曲の制作秘話を聞いた。


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 主題歌を制作するにあたり、「宇宙がテーマということで、スペーシーなサウンドや、お子さんも見る映画なので、サビはエアギターが踊れるような曲がいいなと意識しました」と作曲したといい、作詞については「ドラえもんには“どこでもドアを開いたら、新しい世界にいつでもどこにでも行ける”というイメージを持っていて、その無限の可能性を持っている素晴らしさを込めたくて、360度見渡せば色んなところに可能性は広がっていて、いつだってどこにでも行けるという自由さを感じてもらえたらいいなと思いました」と詩に込めた思いを明かした。

 また、ドラえもんを見る際に「のび太君に感情移入して感動している自分がいる」と大人になって改めて気付いたというmiwaは、「きっと自分をのび太君と重ねて、弱い自分もできない自分もいるけど、それでも頑張ることをドラえもんが教えてくれると感じました」と印象を語り、「実際にいつも弱っているので、やっぱりドラえもんにいてほしいですね(笑)。作曲に煮詰まったときに、ちょっと元気が出る道具や作曲手助けマシーンをもらいたいです(笑)」と目を輝かせていた。

 さらに、ドラえもんの魅力を聞いてみると、「変わらない存在でいてくれる安心感と包容力を持っていると思うんですけど、人を魅了し続けるものがあり、変化し続ける中で変わらないものを持っているということは、見習うべきところだと思いますし、それが魅力なんじゃないかと思います」と分析した。 なお、今作のオススメポイントについては、「コスチュームを着れば特技が必殺技になるというのがポイントだと思います。ただ単に最強になるわけではなく、その特技は人より良いところなんだと気付けるのはすごいなと思います」と熱い口調で語り、「自分の良さに自分で気付けなくて、人から見たら分かることってあると思うんですけど、そういうところも描かれていて深いなと思いました」と感心していた。

 デビュー5周年を迎えたことについて、「小さいころに思い描いていた夢を叶えた自分もいるし、まだ叶えられていないこともあって、デビューしたころには想像つかないような感じですが、どこか思い描いていた部分もあったような気がして不思議な感覚です」と振り返り、「念願の海外レコーディングはできたのですが、海外でライブをやったことがないので、アジア公演とかやってみたいですね」と声を弾ませた。

 また、プライベートな一面も探ってみると、「実はマンガが大好きです。小さいころから少女マンガを読んできたので、ずっとマンガと成長してきた感じで、未だに読んでいます」と意外な一面を覗かせ、3月に入り卒業シーズンということで、自分の中で卒業したいことを聞くと、「実家を出たいです(笑)。どうしても母親に頼ってしまうので、そろそろ自立しないとなと思います」とはにかんでいた。(取材・文・写真:風間直人)

 『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)』は3月7日より全国東宝系にて公開。
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