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異色の組み合わせに驚かされた『デスノート』のミュージカル版がついに幕を開ける。小池が演じるのは、これまでのイメージにはない、クセのある名探偵L役だ。
「オファーをいただいたときにはビックリしましたね。『デスノートが舞台化されて、しかもミュージカル!? 僕がL?』って(笑)」と素直な感想を漏らした小池。しかし同時に「きっと原作やアニメ、実写映画版とは全く違うものになるという楽しみや期待を感じました」と明かす。
とはいえミュージカルというハードル、なかでもLが歌うという姿が浮かばないのも事実だ。「そうですね。確かに僕も最初は、Lは感情を表に出すタイプではないので、芝居と歌との切り替えが難しいと思いました。でも、歌はお芝居から独立しているわけではないんですよね。
『デスノート』で楽しみなのはやはりLと月(ライト)の対決。しかも本ミュージカルは月が浦井健治と柿澤勇人のWキャストだ。「おもしろいですよ。実年齢とか関係なしに、浦井くんの月は真面目なお兄ちゃんと言う感じ。浦井くん本人がもともと頭のいい人だけど、本当に真面目なライトをブレなく演じてくれます。繊細な部分もありますしね。カッキー(柿澤)の月は年下のイメージ。ちょっと荒い部分や狂気的な感じを含んでいる感じがして、死神と一緒にいて染まっていく感じもいいです。全くタイプが違いますね」。 そして本ミュージカルには、原作にも登場するあるシーンが。「Lと月が心理戦を繰り広げるテニスシーンは注目です。
「テニスしながら回って欲しいと言われて、最初はLとうまく融合できなくて『嫌です』とか言ってたんですけど(笑)。今ではラケットもぐるんぐるん回してます(笑)。ミュージカル化は楽しみだったけれど、やっぱり正直なところ、Lがそこに馴染むのか見えていなかったんです。でも決めつけはいけないと実感しています」。
ちなみに現実世界で何でも願いが叶うノートを拾ったら、小池が書くのは「風邪をひかない、喉をつぶさない」と切実なもの。「でも健康って最強でしょ。たとえばすっごいプライベートジェットが手に入ったとしても、身体を壊してしまったら乗れないし」。実際、「腰痛がキツイ」とL役ならではの悩みもあるが、最後は「月がWキャストなので2回観られたら贅沢ですけど、1回はぜひ観て欲しいです! ミュージカルとのいい化学反応が起こっています」と自信を見せた。(取材・文・写真:望月ふみ)
『デスノート THE MUSICAL』は4月6日~29日まで日生劇場にて公演。