日本に一大クラシックブームを巻き起こし、シリーズ累計発行部数3700万部を達成した音楽コメディ漫画『のだめカンタービレ』。その韓国版ドラマ『のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ』では、日本アニメ版に引き続き、チャ・ユジン(千秋)役の関智一とソル・ネイル(のだめ)役の川澄綾子が吹き替えを担当する。
【関連】『のだめカンタービレ』関智一&川澄綾子インタビューショット<フォトギャラリー>
今回の韓国版「のだめ」は、『宮~Love in Palace』(06)や『花より男子~Boys Over Flowers』(09)など漫画原作のドラマ化に定評のある制作プロダクション「グループエイト」が担当。関も川澄も「単なる焼き直しに留まらない、韓国スタッフの意気込みを感じる作品」と語る。俳優陣の演技に合わせて身を委ねるように吹き替えを行ったというが、ネイルだけには、日本版ならではの一工夫があったと川澄は明かす。「台本には全然のっていなかったのですが、OKをもらって“ぎゃぼー!”とのだめの擬音を入れました」。
韓国版の特徴の一つが、オリジナルキャラクターのイ・ユヌの存在だ。この海外の名門音大に通うイケメンチェリストが、2人の間に入って三角関係を繰り広げる。恋のライバルと争い、ユジンが思いつめるシーンなども演じた関は「日本版に比べて、ユジンのネイルに対する思いがストレートに表現されています。その分、ネイルに心を寄せるのにスピード感がありました。しかしユヌは、ただ恋愛要素を深めるだけでなく、物語が持っているテーマ性にも深く影響を与えています」と演出を評価する。川澄も「2人に音楽的な刺激も与えてくれるユヌは、いいスパイスになって物語を盛り上げています」とユヌの存在をすっかり受け入れている様子だ。 関と川澄の2人は、初共演したTVアニメ『頭文字D』(98)以来、17年近い仲だという。
まるで夫婦のように互いを信頼する2人に、さらに声優人生を振り返ってもらった。関は「良いときもあれば悪いときもある」と言い切る。「『のだめ』に登場するキャラクターたちのように好きなことを追及する一方、つまずくこともありました。そこでまわりに助けられ、そして自分も誰かを助ける。好きなことをもっとうまくなりたい一心で、上がり下がりを繰り返しています」。川澄は「役といい人といい、良いご縁に恵まれました。それが1回で終わらず続いていることに幸せを感じます」と述懐した。
最後、川澄は「こんな2人で繰り広げている吹替版『のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ』ですけど、私たちが積み上げてきた年月を感じるような、チームワークの良さを感じ取ってもらえたら嬉しいです」と言葉を締めくくった。そして関が、「大丈夫、僕は元気です」と読者に自分の生存をアピールすると「心配ないですよ」と川澄が大声で笑った。2人の関係、「愛し合っているのに付き合ったことはないです」という関の言葉が実に的を得ていた。(取材・文・写真:桜井恒二)
韓国ドラマ『のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ』ブルーレイ&DVD‐BOX1&2は、7月1日発売。DVDレンタルは7月2日より順次開始。
2人に話を伺うと、深いコンビ愛が垣間見えた。
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今回の韓国版「のだめ」は、『宮~Love in Palace』(06)や『花より男子~Boys Over Flowers』(09)など漫画原作のドラマ化に定評のある制作プロダクション「グループエイト」が担当。関も川澄も「単なる焼き直しに留まらない、韓国スタッフの意気込みを感じる作品」と語る。俳優陣の演技に合わせて身を委ねるように吹き替えを行ったというが、ネイルだけには、日本版ならではの一工夫があったと川澄は明かす。「台本には全然のっていなかったのですが、OKをもらって“ぎゃぼー!”とのだめの擬音を入れました」。
韓国版の特徴の一つが、オリジナルキャラクターのイ・ユヌの存在だ。この海外の名門音大に通うイケメンチェリストが、2人の間に入って三角関係を繰り広げる。恋のライバルと争い、ユジンが思いつめるシーンなども演じた関は「日本版に比べて、ユジンのネイルに対する思いがストレートに表現されています。その分、ネイルに心を寄せるのにスピード感がありました。しかしユヌは、ただ恋愛要素を深めるだけでなく、物語が持っているテーマ性にも深く影響を与えています」と演出を評価する。川澄も「2人に音楽的な刺激も与えてくれるユヌは、いいスパイスになって物語を盛り上げています」とユヌの存在をすっかり受け入れている様子だ。 関と川澄の2人は、初共演したTVアニメ『頭文字D』(98)以来、17年近い仲だという。
「川澄くんは飾らない、普通の感覚の方です。いつも安心して共演できます」と関がほほ笑むと、川澄も「『のだめ』の前から恋人同士の役が多かった」と過去を振り返った。「私がのだめ役に決まったとき、千秋役が関さんだと聞いて本当に嬉しかったです。『関さんなら私が変態的な役を演じても奇声を発しても受け止めてくれる。のだめ役に悩んでも、きっとすくい上げてくれる』と感じていました」。
まるで夫婦のように互いを信頼する2人に、さらに声優人生を振り返ってもらった。関は「良いときもあれば悪いときもある」と言い切る。「『のだめ』に登場するキャラクターたちのように好きなことを追及する一方、つまずくこともありました。そこでまわりに助けられ、そして自分も誰かを助ける。好きなことをもっとうまくなりたい一心で、上がり下がりを繰り返しています」。川澄は「役といい人といい、良いご縁に恵まれました。それが1回で終わらず続いていることに幸せを感じます」と述懐した。
最後、川澄は「こんな2人で繰り広げている吹替版『のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ』ですけど、私たちが積み上げてきた年月を感じるような、チームワークの良さを感じ取ってもらえたら嬉しいです」と言葉を締めくくった。そして関が、「大丈夫、僕は元気です」と読者に自分の生存をアピールすると「心配ないですよ」と川澄が大声で笑った。2人の関係、「愛し合っているのに付き合ったことはないです」という関の言葉が実に的を得ていた。(取材・文・写真:桜井恒二)
韓国ドラマ『のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ』ブルーレイ&DVD‐BOX1&2は、7月1日発売。DVDレンタルは7月2日より順次開始。
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