10月4日放送より、47年目に突入するアニメ『サザエさん』。1969年10月5日の第1回目放送から、46年間「磯野フネ」役を務めてきた声優・麻生美代子から、アニメ『はじめの一歩』の幕之内寛子役や、数多くの洋画・海外ドラマの吹き替えを担当してきた声優・寺内よりえに磯野フネ役をバトンタッチすることがわかった。


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 今回の交代は、89歳の麻生の年齢を考慮し、制作スタッフで相談の上、決定した。先日、都内で行われた10月4日放送分のアフレコ収録で、新たに磯野フネ役となった寺内は、長年務めた麻生の後任ということで緊張した様子だったが、収録は終始明るい雰囲気の中で行われた。

 番組プロデューサーは「オーディションにオーディションを重ねた結果、声の質やお芝居を拝見して、新たな『日本のお母さん』を演じてもらえるのは寺内さんがぴったりだと思い、2代目フネさんをお願いすることになりました」と起用理由を説明。「麻生さんからバトンタッチをする寺内さんには、フレッシュな気持ちで全く新たなフネさんを演じていただければと思っています」と期待を寄せている。

 2代目・磯野フネを演じる寺内は「真摯な気持ちで受けとめております。国民の皆さまに愛され、46年の歴史あるこの番組の2代目フネとして、麻生美代子さんの築かれた日本の母の姿を大切に受け継いでいけたら! と身のひきしまる思いでいっぱいです」と心境を明かし、「新米フネが、しっかりと出帆していけます様に、どうかあたたかく見守って下さい。よろしくお願い致します」とコメント。

 また9月18日からは「ありがとう45周年!みんなのサザエさん展」が松坂屋上野店にて開催。会場内の「磯野家へようこそ!」コーナーでは、磯野家のお茶の間が再現されており、麻生演じるフネと波平、マスオのかけあい芝居があるほか、46年前に放送された記念すべきアニメ『サザエさん』第1回目の映像も上映、当時の麻生演じるフネを見ることができる。 
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