今や国民的スポーツ作品といっても過言ではない『テニスの王子様』。現在、集英社「ジャンプSQ.」にて『新テニスの王子様』が好評連載中であり、2014年には全5巻の『新テニスの王子様 OVA vs Genius10』がリリース。
さらに12月24日には『新テニスの王子様 OVA vs Genius 10 FAN DISC』が発売される。本編とは異なる番外編や出演者によるスペシャルトークなど内容も盛り沢山だが、河村隆役の川本成と柳生比呂士役の津田英佑に、FAN DISCや作品への思いを伺った。

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 今回のFAN DISCには、番外編のピクチャードラマ『毒草聖書外伝~白石探偵走る』やOVA未収録の4コマアニメ『放課後の王子様』、そして15年9月の「新テニスの王子様‐テニプリ文化祭‐」で行われたスペシャルトークショーのダイジェスト。そして川本がMCを務め、津田と白石蔵ノ介役の細谷佳正が出演した「ニコ生出張版『バーニングでエクスタシーなクリスマス会! 2015年よ、アデュー』」も収録される。

 ニコ生出張版の感想について、「(川本)成くんがいたからトークが脱線しても安心して身を委ねました」と振り返る津田。川本は「お笑い芸人なのにしゃべるのは苦手だから、MCをやる人生だと思っていなかった(笑)」と返すも、「かれこれ10年以上の付き合いだし、何を話しても振っても返してくれる。気心が知れているし、楽しかったですね」と胸中を明かす。

 一方、本編とは異なる設定で繰り広げられる番外編のピクチャードラマについては「昔お正月に放送されていた『新春かくし芸大会』みたいな。オールスターがそろって違った一面を見せるような感じ」と雰囲気を伝える川本。津田は「本編はシリアスだけど、サスペンス作品でありながら全編ギャグですからね(笑)」と印象を述べた。 話題が収録秘話に及ぶと、川本は「最近OVAの収録もNGが自己申告制なことも(笑)。音響監督の平光(琢也)さんが“何かある?”と聞いてくるんです」と暴露。
津田も「柳生の場合は普段“くん付け”だけど台本で“さん付け”になっていたり、言い回しを変更しても受け入れてくれるからね」と、長く続けているからこその信頼感を明かす。さらに番外編収録後に「みんなで“お昼でも食べに行こうか”って言ったらランチもまだやっていなかった(笑)」と、収録時のエピソードも語ってくれた。

 出演者陣の和気あいあいとした雰囲気も伝わってくるが、コミック連載開始から16年目を迎えたテニプリの魅力について、川本が「(原作者の)許斐剛先生の魅力が全てかな」と話すと、津田も「先生の手のひらで僕らもみんな遊んでいる感じだからね」とコメント。

 また川本は「先生は真のエンターティナーですし、枠にとらわれず世界を広げてくれる。キャラソンの広がりであったり、作品を中心に普遍的なものがありつつ、破壊と創造を繰り返すというのがもう“ロック”ですよね」と、この日いちばんの“名言”を放つ。津田も「すでに親と子の2世代に愛される作品にもなっているし、FAN DISCによって再びテニプリに戻ってくる人たちもいて欲しいなと思いますね」とアピールした。(取材・文:カネコシュウヘイ)

 『新テニスの王子様 OVA vs Genius 10 FAN DISC』12月24日発売 。価格はBD:4000円(税別)/DVD:3000円(税別)。

 また12月19日(土)、20日(日)に幕張メッセで開催される「ジャンプフェスタ2016」バンダイビジュアルブースにて、BD&DVD『新テニスの王子様 OVA vs Genius10 FAN DISC』をご購入の方全員に「JF2016 放課後の王子様 描き下ろしイラストシート」をプレゼント。
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