映画やドラマなど、メディアの中で抜群の存在感を放つ人気俳優たち。実は、彼らの中にはスポーツを本気で頑張っていたという過去を持つ人も多い。
そんな経験が、彼らの演技の幅を広げ、ときにはアクションシーンにも役立っているのだろう。そこで今回は、スポーツ経験が豊富な俳優たちを紹介したい。

【関連】「綾野剛」フォトギャラリー

 横山秀夫原作の映画『64‐ロクヨン‐』の公開が控えている綾野剛は、中高時代、陸上競技に没頭していた経験を持つ。岐阜県中学校陸上競技大会では800mで優勝、岐阜県高等学校陸上競技大会で準優勝という輝かしい成績を残しており、スクリーンで見せる“走る姿”が美しいのもうなずける。そういえば、NTTドコモのCMや、映画『新宿スワン』での走る姿も印象的だった。

 日本男子という言葉がぴったりの東出昌大は、そのイメージ通り、剣道経験者。父親が剣道の先生をしていたことから、幼少期から剣道に親しんでおり、剣道3段の腕前だ。テレビのバラエティ番組でその実力を披露したこともある。どんな役を演じても、凛とした気高さを感じるのは、剣道という下地があるからかもしれない。

 モテる男子といえば、サッカーがうまいイメージがあるが、俳優でもサッカー経験者は多い。中でも、水嶋ヒロ瑛太は、学生時代にサッカーでも名を残している。水嶋は、サッカーの名門校として知られる桐蔭学園高校サッカー部出身。
MFとして活躍し、高校選手権ではベスト4入りも果たした。「ユース代表にも選ばれる」と期待されるほど、その実力は高かったようだが、怪我によりサッカーを続けることができなくなり、その後、モデル・俳優の道を歩んだ。

 一方、瑛太も中学時代にサッカー都大会で最優秀選手賞に輝き、高校はサッカー推薦で入学したという経歴の持ち主。サッカー番組でナレーターを務めるなど、仕事面でもその知識を披露している。 スポーツマンのイメージが強い坂口憲二は、柔道二段の実力者。そもそも、世界柔道選手権大会に日本代表として出場経験を持ち、その後プロレスラーに転身した“世界の荒鷲”こと坂口征二を父に持ち、兄は総合格闘家でプロレスラーの坂口征夫という格闘一家に育っている。適度な筋肉がついた美しい体は、格闘技をしていたからこその肉体なのかもしれない。

 伝説のギャグ漫画を実写映画化した『珍遊記』の公開が控えている溝端淳平は、中学時代にテニスで和歌山県大会2位の経験を持つ。まるで『テニスの王子様』を思わせるような、イケメン実力者の溝端だけに、ぜひとも今後、メディアでテニスの腕前を披露してもらいたい。

 「au」の三太郎シリーズのCMで金太郎役を務めて大人気の濱田岳は、ラグビーの経験者。ラグビー関連の番組のナビゲーターも務め、芸能界屈指のラグビー好きとしても知られる。

 また、昨年ドラマ『下町ロケット』に出演し、俳優として再注目されている吉川晃司は水球で名を馳せた経歴を持つ。
高校時代には、世界ジュニア水球選手権大会の日本代表に選ばれ、2年連続全日本高校最優秀選手に選ばれたほどの逸材。2016年はリオ五輪に水球日本代表が出場することから「水球イヤー」になるかもしれない。アーティスト・俳優の枠を超えた活躍が期待される。(文・嶋田真己)
編集部おすすめ