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海外に目を向けるとハリウッドのセレブリティにも、ドラッグと闘った人は多い。フィリップ・シーモア・ホフマン、コリー・モンティス、ホイットニー・ヒューストン、エイミー・ワインハウス、ヒース・レジャーなど、オーバードーズ(過量服薬)で亡くなった悲劇的ケースも多数ある。一方で、依存症を克服し、新しい人生を送っているセレブもいる。
ドラックを克服したセレブの代表と言えるのが、ロバート・ダウニー・Jr.だろう。6歳で父にマリファナを教わったダウニー・Jr.は、ヘロインやコカインの所持・使用で何度も逮捕され、服役も経験した。長年同棲したサラ・ジェシカ・パーカーと別れたのも、薬物依存症が大きな理由だったといわれている。しかし、その後、見事に更生し、今では、最も高いギャラを稼ぐ俳優となった。昨年末には、カリフォルニア州知事から恩赦を受けている。
ジョニー・デップも、10代でドラッグを始めたが、後に断ち切ったことで有名。父親になったことで人生が変わったという彼は、かつて、インタビューで、厳しく禁止すると子供は逆に隠れてやるからと、「もし将来、わが子がドラッグに興味があると言ったら、そうか、じゃあ一度一緒に試してみようと言うよ」と、リベラルな子育て方針を語ったこともある。 明るくチャーミングな魅力で知られるドリュー・バリモアは、『E.T.』の子役で有名になった頃、学校で辛い目に遭い、9歳で酒、10歳でマリファナをやるようになり、12歳でついにコカインに手を出すようになった。14歳で自殺未遂を起こすが、後に更生し、女優、プロデューサーとして成功したほか、コスメブランドも展開。
大人気テレビ番組『フレンズ』にレギュラー出演していたマシュー・ペリーは、番組が人気絶頂を誇っていた頃から、薬物依存症に悩まされ、リハビリ施設にも何度か入所した。更生してからは、全米ドラッグ・コート専門家協会のスポークスマンを務める。また、かつて自宅だったマリブの家を“ペリー・ハウス”という更生施設にし、2013年には、更生のチャンピオンとして、ホワイトハウスから賞をもらい受けている。
自分の犯した罪を反省し更生した上で、ひたむきに仕事をする姿は立派だ。しかし、まずは安易な気持ちや誘惑に負けてドラッグに手を出さないようにすることが大事である。