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『甲鉄城のカバネリ』は、製鉄や蒸気機関による文明が発達した極東の島国「日ノ本(ひのもと)」が舞台の冒険活劇。突如現れた不死の怪物「カバネ」を相手に、生駒たち人間が懸命に立ち向かう様を描く。
そんな本作について梶は「昔の日本を描いたような歴史モノを感じさせる雰囲気と西洋のゾンビ映画の要素など、男子の夢が詰まった作品」と評し、「(描写は)エグいです。だからこそ、生に執着しながら死と戦う彼らの強さや葛藤が見えてくると思います。生々しい演出も目をそらさないでほしい」と話す。畠中は、本作には資料が大量にあるもののカバネに関する情報はあまり渡されていないと話し、「なぜ襲ってくるのか分からない。分からない部分が多く、演じていても恐怖を感じる」と明かした。
生駒と逞生は、人々が砦として築く「駅」の一つ、製鉄と蒸気機関の生産を行う顕金駅(あらがねえき)で蒸気鍛冶を生業に生活する二人。特に生駒は、過去の無念を心に刻み、カバネの心臓を貫く武器「ツラヌキ筒(づつ)」を独自に開発する日々を送っている。畠中はそんな青年・生駒について「一つ一つの言動を見ていて、若さゆえのギリギリの危うさを感じます。でも信念があるからこその行動」と分析。
畠中と梶は、アニメ『うしおととら』の第9話ですでに、蒼月潮と妖怪かまいたちの十郎として、緊迫感あふれるシーンで対峙した経験をもつ。梶が畠中との芝居は「魂がぶつかる感じがする」と表現すれば、畠中は興奮した面持ちで「『進撃の巨人』のエレンの演技を拝見したときも驚きましたが、実際に共演させて頂きぐらんぐらん魂を揺さぶられました」と梶の演技に対する感情を打ち明け、尊敬の念をにじませた。 本作における互いの印象について、梶は「相変わらず、自分の喉や身体のことを気にすることなく(笑)、全身全霊で演じている印象があって素敵だと思います。ただ自分を顧みないほど夢中になっているところがあって危なっかしい。でもそんなところが生駒とシンクロするのかな」と評価。
一方の畠中は、「やっぱり純粋に楽しい。こっちがどんなボールを投げてもキャッチしてくださる安心感があります。魂がぶつかり合うような激しい芝居のなかにも遊び心を感じられ、共演していて本当に気持ちいい」と大絶賛。そして「この作品でいっぱい殴り合いもしたいし、キャッチボールもしたい」と“全力共演”を宣言すると、梶は「毎回、豪速球が飛んでくる感覚ですね」と笑みをこぼし、畠中のガチンコ姿勢を歓迎した。
TVアニメ放送前に劇場版として公開される特別先行版『甲鉄城のカバネリ 序章』は3月18日より公開。アニメ『甲鉄城のカバネリ』は、4月7日よりフジテレビ“ノイタミナ”枠にて放送スタート。(初回放送は24時25分から、2回目以降は24時55分から放送)