現在公開中の映画『無伴奏』で、池松壮亮と斎藤工のラブシーンが話題になっている。セクシー俳優を自負するベテラン斎藤は置いといて(スミマセン!)、ここ最近、池松を筆頭とする10代、20代の若手俳優の潔いほどの“脱ぎっぷり”には目を見張るものがある。
【関連】「池松壮亮」フォトギャラリー
俳優として、ある程度の経験を積み、現場にも慣れ、中堅・ベテランの領域に入ってくると、「作品のためなら脱ぐことも怖れない」という意識の変化は、自然な流れだと思うのだが、最近の若い俳優たちの中には、その段階を一気に飛び越え、まるで食事をするシーンと同等レベルで、肉体を軽々さらけ出す。さかのぼればキリがないが、筆者の主観でいえば、『蛇とピアス』の高良健吾と吉高由里子、そして『愛の渦』の池松と門脇麦、この2作品で見せた潔い“脱ぎっぷり”が、一つのランドマークになったような気がする。
“脱ぎっぷり”でいえば、関根恵子(現・高橋惠子)や原田美枝子、黒木瞳ら、今では大女優となった彼女たちも、かつてはその美貌と美ボディで、映画界に彗星のごとく現れ、世の男性陣、映画ファンを虜にしたが、今の若手俳優たちの“脱ぎっぷり”はまったく意味合いが違う。あくまでも作品のパーツとして、そのまま監督に自分を預けてしまう腹のすわり方。濡れ場満載の『愛の渦』でセクシー女優(!?)とは言いがたい門脇が、ありのままの肉体を揺らす姿を観た時は、(ちょっと大袈裟だが)「日本映画の未来が見えた!」と感動すら覚えたものだ。 醜いニートからボクサーへ作品の中で肉体改造した『百円の恋』の安藤サクラは、日本アカデミー賞のスピーチで「体毛も贅肉も歪んだ気持ちも、全部排泄するつもりでやり切った」と語っていたが、若い世代の俳優たちの中で、いったい何が起きているのだろう。“ハングリー精神”なんていう古臭い言葉は全く似合わない、もっとスマートで、得体の知れないエネルギー。『TOKYO TRIVE』の清野菜名、『私の男』『密のあわれ』の二階堂ふみ、『ピンクとグレー』の夏帆、とくに若手女優陣の潔さはどんどん加速するばかりだ。
若手俳優陣の“脱ぎっぷり”、それは日本映画界の未来を握るキーワード…なんて、ボンヤリ締めの言葉を考えていたら、いかん、忘れてた!今、最も脱ぎっぷりのいい俳優?キャラクター?そう、『HK/変態仮面』シリーズの鈴木亮平だ。物凄い肉体美を誇示するだけなら「ありきたりだな」と一蹴していたが、なんと顔面に使用済みのパン○ィーをかぶらないとエネルギーが出ないという飛び抜けた変態キャラを熱演。
愛を確かめ合う男女の絡みなんて入門編、(演技とはいえ)ありのままの肉体や欲望に正直な気持ちを惜し気もなくさらけ出し、彼らは映画に生々しい命を吹き込んでいく。今回は、そんな“脱ぎっぷり”のいい若手俳優に注目してみた。
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俳優として、ある程度の経験を積み、現場にも慣れ、中堅・ベテランの領域に入ってくると、「作品のためなら脱ぐことも怖れない」という意識の変化は、自然な流れだと思うのだが、最近の若い俳優たちの中には、その段階を一気に飛び越え、まるで食事をするシーンと同等レベルで、肉体を軽々さらけ出す。さかのぼればキリがないが、筆者の主観でいえば、『蛇とピアス』の高良健吾と吉高由里子、そして『愛の渦』の池松と門脇麦、この2作品で見せた潔い“脱ぎっぷり”が、一つのランドマークになったような気がする。
“脱ぎっぷり”でいえば、関根恵子(現・高橋惠子)や原田美枝子、黒木瞳ら、今では大女優となった彼女たちも、かつてはその美貌と美ボディで、映画界に彗星のごとく現れ、世の男性陣、映画ファンを虜にしたが、今の若手俳優たちの“脱ぎっぷり”はまったく意味合いが違う。あくまでも作品のパーツとして、そのまま監督に自分を預けてしまう腹のすわり方。濡れ場満載の『愛の渦』でセクシー女優(!?)とは言いがたい門脇が、ありのままの肉体を揺らす姿を観た時は、(ちょっと大袈裟だが)「日本映画の未来が見えた!」と感動すら覚えたものだ。 醜いニートからボクサーへ作品の中で肉体改造した『百円の恋』の安藤サクラは、日本アカデミー賞のスピーチで「体毛も贅肉も歪んだ気持ちも、全部排泄するつもりでやり切った」と語っていたが、若い世代の俳優たちの中で、いったい何が起きているのだろう。“ハングリー精神”なんていう古臭い言葉は全く似合わない、もっとスマートで、得体の知れないエネルギー。『TOKYO TRIVE』の清野菜名、『私の男』『密のあわれ』の二階堂ふみ、『ピンクとグレー』の夏帆、とくに若手女優陣の潔さはどんどん加速するばかりだ。
若手俳優陣の“脱ぎっぷり”、それは日本映画界の未来を握るキーワード…なんて、ボンヤリ締めの言葉を考えていたら、いかん、忘れてた!今、最も脱ぎっぷりのいい俳優?キャラクター?そう、『HK/変態仮面』シリーズの鈴木亮平だ。物凄い肉体美を誇示するだけなら「ありきたりだな」と一蹴していたが、なんと顔面に使用済みのパン○ィーをかぶらないとエネルギーが出ないという飛び抜けた変態キャラを熱演。
しかもその続編が待機中だ。日本映画の未来は置いといて、“脱ぎっぷり”は、もしかすると究極の局面を迎えているかもしれない。(文:坂田正樹)
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