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夢の世界を舞台に、嵐を呼ぶ5歳児・しんのすけが大暴れする本作。安田が、物語の鍵を握る謎の転校生・サキの父親役を。吉瀬がサキの母親役を演じる。高橋渉監督とともに劇団ひとりが共同脚本を担い、親から子への愛情があふれ出すような内容となったが、脚本を読んだ安田は「親としても共感できる部分がたくさんあった」、吉瀬も「大人でも子供でも、誰が見ても笑えて泣ける作品だと思った」と大いに胸を打たれたそう。
実生活で小学生の娘を持つ安田は、本作への参加を愛娘がとても喜んでくれたとか。一方の吉瀬も2歳児の母親だ。吉瀬は「毎日が成長ですね。先日おにぎりを食べているときに、私の口に海苔がついていたみたいで。娘が『ママ、ついているよ』といって取ってくれようとしたんです。なかなか海苔が取れなかったんですが、そうしたらティッシュを持ってきて拭いてくれたりして。
すると安田は「その年頃のお子さんは1日1日、成長を見ることができますよね」としみじみ。「日々変わっていくからすごく楽しいし、感動しますよね。例えば、歯が抜けたことにしてもひとつひとつに感動する自分がいて。考えてみると、親子3人の写真をあまり撮ったことがないな。やっぱり撮っておくことも大事ですね」とこちらも子煩悩な一面をのぞかせる。 初共演で夫婦役を演じた2人。吉瀬は、真面目な顔で爆笑トークを炸裂させる安田に対して、「緊張を解きほぐしてくださいますし、本当に楽しい現場でした」と思わず笑みをこぼす。安田は「本当におきれいですよ」と吉瀬の美しさに見とれつつ、「でもお会いしてお話していると、すごくユーモアがあって気さくなんです。そういうギャップがまたステキだなと思って」と惚れ惚れ。会話のやりとりもとても心地よく、息ぴったり。ぜひ実写でも夫婦役を見てみたいものだが、「ふざけた夫婦になるかもしれませんね」と吉瀬。
安田は、しんちゃんの幼稚園の友達で結成された「カスカベ防衛隊」の絆にも感動したそう。自身にとって、仲間の大切さを感じる瞬間はあるだろうか?すると「僕は“TEAM NACS”という演劇集団に所属していますから、一緒にお芝居をしていく中で“仲間っていいな”と思うことはありますね」と告白。「ちょっとだけみんな舌が長くなったり、顎が伸びればいいのに。そうすれば僕に仕事が来るのにと思ったりね。でもやっぱり仲間だからこそ、こうやって好き勝手なことが言えるんだと思います」。
吉瀬は「本当にうらやましい。一人でやっていると、一人で背負わなければいけないものもある。グループだと相談もできたり、グループだからこその楽しさもあると思う」と羨望の眼差し。女優として進む上では、「あまり貪欲に夢は見ない方なんです。日々、ひとつひとつクリアしているようなイメージ」とコツコツ型だとか。
『映画クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃』は4月16日より公開。