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“遊☆戯☆王”は、1996年から「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載を開始し、武藤遊戯とその身体に宿る王の魂が“闇のゲーム”で数々の強敵たちと激闘を繰り広げていく、高橋和希が描いた伝説の同名漫画が原作。このたび、初の長編映画として、原作のその後のエピソードを完全オリジナルストーリーとして描き、キャストには風間俊介や津田健次郎など“遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ”当時のメンバーが集結する。
“遊☆戯☆王”の映画化について「びっくりしましたし、テンションが上がりました」と、振り返った津田。また「リメイクではなく、新作として高橋(和希)先生が手掛ける」ということも驚いたという。その理由として「とても幸せな形で、最後まで全う(アニメ化)することができた作品でしたし、もう思い残すことはないところまでやらせて頂いたこともあって…」と、続編などは想像していなかったと話す。
ストーリーもさることながら、津田含め“デュエルモンスターズ”のオリジナルキャストが10年以上ぶりに集結するということでも話題となった本作。武藤遊戯を演じる風間とは10年以上ぶりに顔を合わせたそうだが「雰囲気とか、風貌含めまったく変わってなかった」と、津田は笑みを浮かべる。だが、津田と同じく「向こう(風間)も同じように感じたらしいです。10年以上とか関係なく、通常の収録として臨めましたね」と、当時と同じ空気感で“遊☆戯☆王”の世界に入っていけたという。 海馬瀬人というキャラクターの根幹については「何一つ変わってない」と表現した津田だが、本作の海馬には少しだけ印象の変化を感じた箇所もあったと話す。
本作について「何でもないところにグッとくる」という津田。「ただ、カードが出てくるとか、遊戯や海馬がデュエルデッキにカードをバシっと入れるところとか…。そんな何でもないところにグっときた」と目を細める。加えて、“遊☆戯☆王”のアフレコは、「最終的にはハート」だと言い、「テクニック云々や、声の出し方などではなくて、ハートでセリフを打つと言いますか…。そう演じることで役や作品に寄り添えるし、何よりもファンに寄り添えると思うんです」と力を込める。
津田曰く、“遊☆戯☆王”は「体力を温存してはいけない作品」とのことで、「“遊☆戯☆王”は特別です。他の作品でも戦いものは演じていますが、ずっとトップギアのまま、ガチンコの殴り合いという作品はないので。(演じた)役柄の中でも、ここまで突き抜けているキャラクターはいない」と言い切る。最初から最後までトップギアであるため、アフレコも「1日1デュエル」。そう話す津田からは“遊☆戯☆王”を“特別”たらしめる愛が感じられた。
劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』は、4月23日より全国公開。