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ケヴィン・コスナー主演の『ウォーターワールド』(95)は、海を舞台にする作品のためキャストとスタッフの多くが船酔いしてしまったほか、大金をかけたセットが流され海に沈んだ。また、強風による撮影中止が頻発し、コスナーのスタントマンは命を落としかけ、クラゲに刺されるスタッフも続出。挙句の果てには、スタッフの組合が就労違反として補償を求めた。
メル・ギブソンがメガホンを取った『パッション』(04)では、助監督を務めたジャン・ミシェリーニが雷に二度打たれて亡くなった。そして、主演俳優のジム・カヴィーゼルも雷に打たれ、こちらは耳から煙が出ていたという。
『ポゼッション』(13)は、ユダヤ教がモチーフのホラー映画。出演したジェフリー・ディーン・モーガンは、25年の俳優生活で、撮影中に奇妙なことが起こったことはそれまでなかったものの、本作の現場では極めて重要なシーンの撮影中に限って照明の爆発や原因不明の冷風が吹き、小道具を収納していた倉庫も全焼した。
革新的な映像表現と深遠なストーリーで絶賛された『マトリックス』(99)では、撮影中に主演のキアヌ・リーヴスの当時の恋人ジェニファー・サイムが死産。この悲劇を受け入れることができなかった2人は破局を迎え、その18ヵ月後にはサイム自身も自動車事故で死亡している。他にも、2作目の『マトリックス リローデッド』と『マトリックス レボリューションズ』に出演するはずだった歌手のアリーヤは飛行機事故で、オラクル役を務めたグロリア・フォスターは糖尿病が原因で亡くなっている。
『The Ghost Of Goodnight Lane(原題)』(未/14)は、メディア・ワールド・カンパニーが所有する「呪われたセット」をモチーフに作られたホラー映画。本作のプロデューサーは、照明がちらつき、天井から備品が落下したほか、数名のスタッフが正体不明の何者かに名前を呼ばれたことを報告している。
ハリウッド史上に残る傑作『ダークナイト』シリーズも呪われている。ジョーカーを怪演したヒース・レジャーは2008年に急逝。1日2時間の睡眠を自身に強い、鬱病と闘いながら役作りしていったレジャーは日記をつけていたそうで、その最後のページには、ジョーカー姿の写真に「バイバイ」という言葉が添えられていたという。また、撮影現場では、スタントシーンを撮影中に、1名の技術スタッフがトラックの事故によって死亡している。さらに、出演者であるモーガン・フリーマンも自動車事故に遭遇。2012年には、コロラド州の劇場で続編が上映中に銃乱射事件が発生。12人が死亡した。
テレビシリーズの『ゴースト ~天国からのささやき』(05~10)も「呪われたセット」を用いた作品。主演したジェニファー・ラヴ・ヒューイットは、撮影中にスタッフが彼女の肩の周りを何かしらが動き回っていたのを目撃し、その正体を突き止めようと映像を再生すると、幽霊が彼女の背中から振り向いている姿がはっきりと映っていたと告白している。
70年代にロードアイランド州で怪奇現象を経験したペロン一家の実話を基にする『死霊館』(13)でも様々な異常現象が起こった。監督のジェームズ・ワンは、夜遅くに作業していたとき、愛犬が「見えない何か」に向かって吠え続けていたと回想。主演のベラ・ファーミガは、脚本を夜に読んだり家に持ち帰ろうとすると決まって身体が動かなくなってしまったほか、自身のPCに原因不明の3本の傷がいきなりついていたことを明かしている。
スチュアート・ローゼンバーグ監督の『悪魔の棲む家』(80)では、主演のジェームズ・ブローリンが脚本を読んでいるときに、いきなりハンガーからズボンが落下。これにはブローリン自身非常に驚き、それまで乗り気でなかった彼は、これをきっかけにオファーを受けたという。また、2005年にライアン・レイノルズ主演でリメイクされた際には、撮影地にほど近い海岸線で遺体が発見されている。
Listverseが挙げた「撮影現場が呪われていた映画」10選は下記の通り。
『ウォーターワールド』(95)
『パッション』(04)
『ポゼッション』(13)
『マトリックス』(99)
『The Ghost Of Goodnight Lane(原題)』(未/14)
『オーメン』(76)
『ダークナイト』シリーズ
『ゴースト ~天国からのささやき』(05~10)
『死霊館』(13)
『悪魔の棲む家』(80)