ショービジネスで成功を収めたスター達が趣味の延長線上や投資目的などで副業に精を出すことはよくある。ブラッド・ピットレオナルド・ディカプリオなど、自ら映画製作会社を立ち上げて映画製作に乗り出すスターも大勢いるが、ショービジネスとは異なる分野で商売を展開するスター達を紹介しよう。


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 飲食業ではかつて、アーノルド・シュワルツェネッガーシルヴェスター・スタローンらがテーマレストラン「プラネット・ハリウッド」に出資したが、自分の故郷や馴染みのある土地にレストランをオープンするスターが少なくない。オスカー女優サンドラ・ブロックはマシュー・マコノヒーと交際時にテキサス州オースティンの土地柄に惚れ込み、この地に居を構えたほか、フレンチビストロ「Bess Bistro」を2006年にオープンした。同レストランは2015年に幕を閉じたが、サンドラはその向かいにデリ・ベーカリーとフラワーショップを併設する「Walton’s Fancy & Staple」も経営しており、店は現在も地元の人々を中心に賑わっているという。

 海外ドラマ『ウォーキング・デッド』で大ブレイクしたノーマン・リーダスは、ドラマの製作総指揮グレッグ・ニコテロと、ドラマのロケ地であるジョージア州セノイアに2人の名前を冠したレストラン「Nic & Norman’s」を2016年6月に開業した。肉料理を中心にした生粋のアメリカン・クイジンを提供し、ドラマを意識するような内装やメニューは期待できないが、ファンはロケ地巡礼中に立ち寄って腹ごしらえができる上、運が良ければスタッフやキャストと遭遇する機会に恵まれるかも!?

 日本でも原宿で高級ポップコーン人気に火が付いたが、ファッションの都パリでグルメ・ポップコーンショップ「Yummy Pop」を展開するのは、オスカー女優スカーレット・ヨハンソンだ。なぜ、ポップコーンなのか? それはスカーレットが“好き”だから。オープンしたのは2016年10月と最近だが、離婚すると報じられたフランス人の夫ロマン・ドリュアックとの共同経営で今後、どうなっていくのが気になるところだ。店内はフランス国旗のカラーを基調とし、チェダーチーズやトリュフ・パルメザン、メープルシロップ、チョコレートストロベリーといったフレーバーが売られている。 女性セレブの間ではファッションやビューティー系のビジネスも人気だ。スーパーモデルのミランダ・カーは故郷オーストラリアを拠点に、2009年からオーガニック化粧品「Kora Organics」を展開している。無害でかつ効果のある化粧品を探したが見つからず、自分で作ることを決意したのが創業のきっかけだったという。マドンナのスキンケアブランド「MDNA Skin」のように「Kora Organics」も日本での入手が可能で、ファンにとっては嬉しい限りだ。


 大御所俳優ロバート・デニーロが東部NYのトライベッカ・エリアでレストラン「Nobu」やホテル「The Greenwich hotel」を経営するなら、巨匠クリント・イーストウッドはかつて市長を務めた西部カリフォルニア州カーメルに、東京ドーム約1.9個分の土地を有する牧場スタイルのホテル「Mission Ranch Hotel and Restaurant」を30年以上、ゴルフ場「Tehama Golf Club」を15年以上持っている。

 しかし誰もが商才を証明できるわけではない。時の運もあるが、「世界で最もセクシーなベジタリアン」に選ばれたことのあるナタリー・ポートマンはヴィーガン向けのシューズブランドを立ち上げたもののわずか1年で撤退。ブレイク・ライヴリーもグウィネス・パルトロウのようにライフスタイル・サイト「Preserve」を展開したが、手応えを感じられず、やはり1年ほどでサイトを閉鎖した。ネームバリューのあるセレブがビジネスを起こせば、当然注目が集まるが、ビジネスが必ず当たるとは限らないのだ。
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