【関連】「杉咲花」インタビューショット&場面写真<フォトギャラリー>
杉咲が「三池さんから原作をリスペクトしたいというお話しをいただいて、その言葉を一番大事にしました。それから、これはどの現場に携わらせていただくときもそうですが、私はもともとすごくドラマが好きで、演技がしたくてこのお仕事を始めたので、本当にいい作品にしたいという思いだけでした」と作品に臨む際の気持ちを明かすと、“好き”という言葉に木村が反応した。
「“好き”ってすごいエネルギーだと思いますよ。僕らは本当に特殊なことをやらせていただいていると思いますが、根底に好きという気持ちがないと絶対に無理だと思う。次に大事なのが、一緒に仕事をする相手のことを信じられるかどうか。好きという気持ちを感じさせてくれるだけじゃなくて、その中に熱があったり芯があったり。どんだけ強い風を吹きつけても全然火種が消えないというか。そういうものを感じられると信じられる。共演者だけではなくて、スタッフも含めて。そういう思いがどんどん波紋のように広がっていくのを感じて、みんなを信じられる現場はすごく恵まれているし、三池組は間違いなくみんなに同じものが見えていました」。
そう話す木村の現場での居住いに、杉咲はいつも驚かされていたという。「カメラに私しか映っていないときでも、目線に万次さんがいるときは、必ず木村さんがカメラの奥に立っていて、お芝居も全部してくださるんです。
木村の話に耳を傾けながら、「凜にとって万次さんはすごく大事な人ですが、木村さんが万次さんで本当によかった」と話す杉咲。そんな彼女のことを木村も「1本背負い食らった感覚だった」と称えた。
「テクニックだけじゃなくて、ちゃんと気持ちがある。1本取られたあとの作業は楽しいに決まってる。
『無限の住人』は4月29日より公開中。