【関連】「綾野剛」フォトギャラリー
本作は、120年前に生み出され山奥で暮らしていた綾野剛演じる怪物・深志研が、様々な人々に出会い“人間とは何か”を学び、そして二階堂ふみ演じる津軽継実との恋模様も描かれる。そんな深志へのセリフは、“言葉の意味”に改めて気づかされる。
放送後にもっとも反響が多くあがっているのが、深志が大好きなラジオ番組のお悩み相談担当・天草純平(新井浩文)のセリフだ。
―「怪物こそ、人間に恋をすべきだと思います。人間のなかにどんどん入って、その中で生きて、どうしたら人を殺さずにすむか、そのことを必死になって考えるべきだと思う。人を殺しちゃいけないってことは、誰かをちゃんと好きになって人を心から生かしたいと思う奴しかわからないことだと俺は思う」
―「信じてたものに裏切られるのが“悲しい”で、初めから信じる価値のないものが“虚しい”です」
―「謝るってことは許してもらうことを前提にするんじゃなくて、罰を受けることを前提にすることだと思う。自分のしたことから逃げちゃダメだ。罰を前提に謝らないと、それはただ自分のしたことから逃げるために謝ったフリをしてるだけなんじゃないかと思う。嫌われたことが罰と思うなら、それを受け入れた上で謝れ!自分のしたことから逃げちゃダメだ」
―「自分を分からないと思ったときは、自分を面白がればいい!」
このように、少しクサいセリフだったり、心にどストライクのセリフが多い天草。だからこそ、観ている人が共感し、心に響きやすいようだ。さらに、第5話で天草の口から大切な人を失った辛い過去が明かされるとSNS上では、改めてセリフに対し共感するコメントがあふれた。
“いいセリフは言っているものの、あの熱さに、どこか引いている自分がいた。でも、天草が抱えている過去を知った今、改めて彼の言葉の深さを知った。罰を受け続けて生きるなんて、辛すぎる…”
“天草さんが悩んでいることは薄々感じていたが、この人は本気で悩んでいる。でなきゃ、こんなセリフは出てこない”
“天草のセリフは、いつも心に染み入ってくる” また、深志を筆頭に、恋についてのセリフも反響が多い。
-「人を好きになることは、どんなことがあっても一緒にいたいと思うことですよ」(稲庭聖哉/柳楽優弥)
―「僕は、津軽さんを喜ばせたいんです。恋をするとはそういうこと」(深志研/綾野剛)
―「恋をすることは願うことではないのか? どうすれば、相手を笑顔にできるか、どうすれば相手が喜ぶか、それを願う力が恋ではないか。それが遺伝子の力、すなわち生命力を引き出すんです。だから恋をしなさい」(鶴丸十四文/柄本明)
“恋”とはどういうものか。初めて“恋”をする深志にとって、その気持ちを説明する言葉は、忘れかけていた感情を思い出させてくれる。
さらに、深志がお世話になっている稲庭工務店の面々による男くさいセリフも人気だ。
―「大人の男は、忘れるために飲むんじゃねえ、忘れてもいいと自分に言い聞かせるために飲むんだ。つまりは意地だ」(宍喰丈/篠原篤)
―「俺もカミさんとよくケンカをするけどな、最後は、感謝するのが一番だ。
―「孤独な男に、他の女は救いにならねえ」(稲庭恵治郎/光石研)
このように、ラブストーリーでありながら、“人間”そのものについて考えさせてくれる『フランケンシュタインの恋』。まだまだ名言はたっぷり詰まっている。お気に入りの名言を探し、隅々まで楽しんでもらいたい。
連続ドラマ『フランケンシュタインの恋』は、日本テレビ系にて毎週日曜22時30分から放送中。