「好きなキャラクターはテイルモンでした」。M・A・Oは、子供の頃に夢中になって見ていた『デジモンアドベンチャー』の“お気に入りデジモン”の名をあげニッコリ微笑んだ。
そして現在、劇場上映を続ける新シリーズ『デジモンアドベンチャー tri. 』では、そのテイルモンのパートナー・八神ヒカリを演じている。M・A・Oが昔も今も変わらず大好きなテイルモン…を演じる徳光由禾と、その徳光の言葉1つ1つに様々な表情を見せるM・A・O。パートナー同士が語る、互いへの思いとは?

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 『デジモンアドベンチャー tri.』は、選ばれし子どもたちが、異世界・デジタルワールドへ渡ったあの夏の冒険から6年後が舞台。第5章では、9人目の選ばれし子どもである望月芽心が傷つけられる姿を見て、パートナーであるメイクーモンが再び暴走を始める。暴走したメイクーモンにより、現実世界崩壊のカウントダウンが始まり、選ばれし子どもたちはデジタルワールドから疎外され現実世界へと戻ってくる。だが、パートナーデジモンと共にいるがゆえに人々に追われ、中でも誰よりも真っすぐで繊細な魂を持つ八神ヒカリには過酷な運命が待ち受けていた…。
 
 M・A・Oは「オーディションを受けさせて頂けるというだけで嬉しかったです」と、『デジモンアドベンチャー tri.』製作開始当初を振り返る。そして、ヒカリ役に決まったと聞くと「すごく嬉しかったのですが、私で大丈夫なのだろうか、(ファンの方々は)受け入れて下さるのだろうかという不安と緊張がありました」とナーバスになったと話す。だが「選んで頂いたからには、精いっぱい演じさせて頂こうと思いました」。
 
 一方、徳光は前シリーズに続きテイルモンを演じる。徳光も同役とはいえ「不安でいっぱいでしたね」と苦笑する。「当時(15年前の初代『デジモンアドベンチャー』)もですが、テイルモンは挑戦して演じていた役でしたので、今回も難しかったです」と吐露。
“強くクールでカッコイイ”というテイルモンのイメージが、自身がこれまでに演じてきた役柄になかったことも含め、「私自身もテイルモンと重なるところがなく、本当に挑戦でした」と明かした。 また、徳光はデジモンを演じるメンバーが、自身含め前シリーズと同じキャストが演じると聞いた時「何人かのデジモン役の方に御連絡しました(笑)“私に困ったことが発生したら助けて”と伝えてました」と、茶目っ気たっぷりに告白。徳光からの連絡に“デジモン役の方々”の反応は「『大丈夫だよ!』と、力強く言ってくれました(笑)それだったら大丈夫だなと思いました」と、気の置けないデジモンを演じるメンバーの言葉が糧になったようだ。
 
 インタビュー中も、“好き”が全面に溢れ出し、目をキラキラさせるM・A・Oと、そんなM・A・Oの姿に優しい笑みを浮かべる徳光。そんな2人に、演じる役柄を抜きに八神太一、石田ヤマト、泉光子郎、城戸丈、高石タケルら本作に登場する男性キャラクターの中で“誰が好みのタイプ”なのか聞いてみた。
 
 「太一さんですね。お兄ちゃんカッコイイです」とM・A・O。徳光も「太一、カッコイイですよね」と、M・A・Oに同意を見せたが「テイルモンを演じていることなど、全て抜きにして考えると光子郎です」とニンマリ。仲良しパートナーとはいえ“好み”は分かれたみたいだ。(取材・文・写真:ほりかごさおり)
 
 『デジモンアドベンチャー tri. 第5章「共生」』は3週間限定劇場上映中。
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