海外で生まれた青い肌をした小さな妖精…そう特徴を聞くとあるキャラクターの名前が思い浮かぶ。その名は『スマーフ』。
全世界で95%の知名度を誇るといい、日本でもこのたび映画最新作『スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険』が公開となる。今回、物語の鍵を握る新キャラクターとして、それぞれが人気声優であり、ユニットとしても活動する寿美菜子高垣彩陽戸松遥、豊崎愛生がボイスキャストとして出演。『スマーフ』という大人気シリーズへの出演についてや“声優”という職業について、4人それぞれに対する思いなど、高垣彩陽と戸松遥の2人に話を聞いた。

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 『スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険』は、スマーフたちが暮らす村で唯一の女の子スマーフ“スマーフェット”が主人公。同作は、スマーフェットが、ある日禁断の森でふしぎなスマーフと出会い、失われた村があることを知ったことから始まる。だが、自身のミスから意地悪な魔法使いガーガメルに、その失われた森の存在を知られてしまい、禁断の森に住むふしぎなスマーフたちに危機が迫る。新たな仲間たちを救うため、スマーフェットはヘフティ、クラムジー、ブレイニーと共に、禁断の森へと向かう…。
 
 『スマーフ』というキャラクターについて、ともに「知っていた」と話す高垣と戸松。昔から知っているキャラクターだったからこそ、「声優として、キャラクターを演じることができる立場になったということが、嬉しかったです。ここまでやってきてよかったと感じる瞬間でした」と、戸松は顔をほころばせた。
 
 戸松同様、出演が決まった当初は「嬉しい」という気持ちが全面に出たという高垣。だが、自身が演じるキャラクターが、英語版ではあの“ジュリア・ロバーツ”が声をあてたスマーフ・ウィローに決定したと聞いたとき、気持ちが一変する。
「エッ私が!?という衝撃はありました」と苦笑する。「ジュリア・ロバーツさんの吹き替えは、これまでも尊敬する先輩方が担当してらっしゃったので、今回その声を担当させていただくということに、プレッシャーといいますか、『頑張ろう』と強く思いました」と決意を新たにしたという。「テンションを上げるために、『プリティ・ウーマン』と『ノッティングヒルの恋人』を観ました(笑)」と茶目っ気たっぷりに答えくれた。 誰もが“小さな青い妖精”という見た目であるためか、各キャラクターの個性がしっかりと描かれている印象がある『スマーフ』シリーズ。本作も例に漏れず、高垣演じるスマーフ・ウィロー、戸松演じるスマーフ・ブロッサムの性格は大きく異なる。「客観的に見たら、ブロッサムはものすごくはるちゃん(戸松)です」と笑う高垣。戸松も「通ずるものがあるといいますか、わりと4人(寿、豊崎含む)とも近いですね」。
 
 「プライベートや、一緒にいる時間が長いからこそ、仕事をしている姿を近くで見た時に、良い刺激を受けますね」。高垣は、ユニットとしても共に活動する戸松について語る。「本作のアフレコでも“こういう感じでくるかな?”という予想が外れ“そっちでくるんだ!”という驚きや刺激をもらいました」と口にする。一方、戸松も「テストで演じたウィローに『もう少し優しく』と指示を受けた彩陽が、本番でガラっと変えてきたのを見て『あ、すごいな』と素直に思いました」と、横で話を聞いていた高垣に笑顔を向けた。
 
 公私共に近くいるからこそ、互いの仕事に良い影響を与え、自身の想像を超えた芝居を見せてくれるからこそ互いへのリスペクトを忘れない高垣と戸松。
そんな2人が新キャラクターとして出演する『スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険』は10月7日よりユナイテッド・シネマ、シネプレックス(全36館)にて劇場公開。(取材・文:ほりかごさおり)
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