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『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANIDIT FLOWER』は、一年戦争が終結して8ヵ月後の地球が舞台。前作『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』で繰り広げたイオとダリルの戦いのその後を描く。
再び劇場で上映する機会を得た同作について、中村は「おそらく想像以上に観てくれた方の反響がよかったのだと思っています」と冷静に分析する。「前作は漫画原作的にも区切りの良い形で映像化することができていましたので、あのまま漫画に続く形で終わってもいい作り方をしていた」と語り、そんななか今回、続きを描くことができ「支持して頂けたのだなと思い、嬉しいです」。中村の言葉を受け、木村も「もう一度、劇場上映できるというのはとても嬉しかったです。魅力が増す部分も大きいと思うので、その機会をみなさんにぜひ楽しんで頂けたらと思います」。
“ガンダム好き”としてアニメ関係者のほかファンなどにも知られる中村。その中村がこの『サンダーボルト』は「ガンダムが好きで見ていた側の人がクリエイターになり、その理想形として『サンダーボルト』を作った」と感じたという。その思いを漫画原作の太田垣にも伝えたと言い、太田垣からも「そんな感じです」という言葉をもらったと話す。「これだけ長く続いている作品の場合、作り手側が思うガンダムと、見る側のファンの中にもガンダムが形作られていて、僕自身もそうですが、いちファンとして『これはガンダムっぽい』『これはガンダムっぽくない』と判断してしまうんです。概念として『ガンダムはこうだ!』という思いが存在していると思うのですが、それを考えてみたときに、この『サンダーボルト』は受け手である見る側がイメージしていたガンダムが進化した形だと感じました」と、作り手側でもあり、いちファンでもある中村だからこそ感じる魅力が『サンダーボルト』にはあるようだ。 ガンダムファンである中村と、同作をきっかけにガンダムに触れた木村。
木村に手強いと言われた中村だが、「良平がダリルを演じるとわかったとき、松尾衡監督がイオ、ダリルに求めているものがわかったこともあり、始まる前からどういう風なぶつかり合いになるのか想像ができたので、楽しみでした」と口にした。
本作は劇中で流れる音楽が重要なポジションを占めており、他のガンダムと一線を画すポイントでもある。中村が「漫画では表現しきれないBGMという音楽が『サンダーボルト』ならでは」と語れば、木村も「音楽はダリルサイドとイオサイドとの対比をわかりやすく描いている」と、口をそろえる。中村、木村が演じるからこそ成り立つイオとダリル。彼らの戦いはまだまだ続く。(取材・文・写真:ほりかごさおり)
『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANIDIT FLOWER』は、『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』と11月18日より、2週間の限定同時上映。