【動画】特別無料公開『麗王別姫~花散る永遠の愛~』第1話
沈珍珠が生きたのは8世紀の中国。絶世の美女として知られる楊貴妃を寵愛する玄宗の孫として生まれた李俶(りしゅく/のちの第11代皇帝・代宗)が妻として迎えたことから歴史の表舞台に登場する。そして、沈珍珠は、李俶の長男となる李かつ(のちの第12代皇帝・徳宗)を産む。やがて、玄宗が楊貴妃に溺れたため政局は不安定となり、辺境でひそかに軍力を蓄えていた安禄山と史思明が起こした“安史の乱”によって混乱が生じ、楊貴妃は玄宗の腹心だった宦官・高力士の手で自害させられ、沈珍珠の消息は途絶えた。
果たして、沈珍珠の身に一体何が起こったのか…
歴史書によると、皇帝に即位した李俶は、沈珍珠の行方を捜したが、彼女の行方を知ることはできなかったという。李俶の死後は、皇帝となった李かつが母親の捜索を再開したが、何十年も結果は出なかった。ただ、李かつが一度、母親らしき人物を探し当てたエピソードは残されているそうだ。その女性は容貌も指の特徴も母親に似ていたが、高力士の養女で別人だったという。それでも李かつは「百度騙されても一度の真実に出会えればいい」と、捜索をあきらめなかったと伝えられている。