【写真】「北川景子」フォトギャラリー
今回クランクイン前に2泊3日で鹿児島に行き、篤姫ゆかりの地を巡った北川。その上で、篤姫について「芯があって精神的に強い女性だと思いました」という。10年前の大河ドラマで宮崎あおいが演じたことで印象的な篤姫だが、「今回は西郷隆盛が主人公の物語で、その中で脇を固める存在。(原作の)林真理子先生と(脚本の)中園ミホ先生が作ってくださった、少し男まさりでハツラツとしていて、姫様だけどいい意味で普通の女の子というところを出せたらいいなと思っています」と語る。
本作で描かれる西郷は「会う人物、会う人物がみんな好きになる。なぜこんなに惹かれるのかと考えた時に、理屈じゃないんだろうなと。於一(篤姫)は相撲を見ただけで好きになってしまう。『こんな人、今まで出会ったことがない』と感じて惹かれたのだと思います」と分析。
西郷が魅力的なのは演じる鈴木亮平の力によるところも大きいが、そんな鈴木について「いつも全力で、毎回『ここまでやるのか』と感心させられます」という。「初めて長時間ご一緒したのが鹿児島での御前相撲のシーンで、自分がほとんど映っていなくて私たち側のリアクションを撮るだけの撮影でも、そのリアクションのために全力で相撲をとられるんです。土俵から落ちてしまうこともいとわない。これから1年間撮影が続いていくのにケガは気にならないのかなと思ったのですが、『いや気持ちが大事だから』とおっしゃって。
当初は自分ならではの篤姫を演じることに自信がなく、不安しかなかったというが、自身が初登場した5話の完成映像を観て、「『こういうふうに映ってるんだ』と何か掴むことができたとともに、『もっとこうすればいいんだ』ということもわかり、そこで初めて不安が溶けました」と明かす。また、方言には苦労したといい、「薩摩ことばは本当に難しくて。イントネーションの上がり下がりが激しいので、歌のメロディを覚えるような感じで覚えました」と語る。 今回、篤姫の夫・徳川家定を演じるピース・又吉直樹とは、「いいコンビネーションだと思って、本当にいい夫婦になれるという確信がもてました」と嬉しかったという。劇中では家定と篤姫の二人の場面はほのぼのとした癒しの役割になるとのこと。特に、二人の出会いのシーンのコミカルさが印象に残ってるといい、「『えっ、あの人が家定さん?』というところから始まって、そこから家定の優しさや器の大きさを知り、惹かれていくその流れも見どころでしたね」と語る。
一方、養父となる斉彬役の渡辺謙とは今回共演が2回目。前回、特別ドラマ『しあわせの記憶』(2017年/TBS)で共演した際も親子役で、「『2回続けて親娘というのも縁だよね』と言っていただけて…」と微笑んだ。「最初の共演の時は『世界のケン・ワタナベさんだ!』と構えてしまって、こちらから近づいていけなかったんですけど、今回は地方ロケが多く、一緒に過ごせる時間が多くて、積極的に話しかけることができました。動き方など細かく指導してくださったり、こうしたらもっと伸びるということをアドバイスしてくださったので、さらに尊敬の気持ちが高まりました」と感謝の気持ちを表した。
篤姫が本格的に登場するようになった現在、オンエアを見て「もうちょっとこうしておけばよかったな」ということはたくさんあるというが、「でもその時に自分の出せる力を100%出して全力で生きてきたという部分で篤姫とリンクする部分があると思います」と今の自分と篤姫を重ね合わせていた。
NHK大河ドラマ『西郷どん』は、NHK BSプレミアムにて毎週日曜18時、総合テレビにて毎週日曜20時に放送中。