【写真】『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』フォトギャラリー
4DXデジタルシアターは映画界で注目を集める体験型の映画上映システム。モーションシートと呼ばれる座席が映画の場面に合わせて動き、劇中の衝撃などを再現。また、嵐のシーンでは水が降ったり風が吹き付けたり、雷鳴が輝いたりと、様々な特殊効果を駆使して映画への没入感を高めてくれるのだ。
4DXはその特性上、特に派手なアクションシーンと相性が良いが、今回一足早く体験できた『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』4DX版はまさにうってつけの作品といえる。
同作品についても解説すると、『蒼穹のファフナー』は2004年にテレビ放送されたアニメ作品。孤島・竜宮島(たつみやじま)に暮らす少年少女たちが人型兵器「ファフナー」に乗り、突如現れた異形の侵略者・フェストゥムとの戦いに身を投じる━という物語である。
放送後も根強い人気を誇り、TVシリーズ2期や劇場版などが公開されている。今回4DXで体験した『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』は2010年に公開となった劇場版で、TVシリーズ1期から2年後の世界を描いた作品となる。9年前の作品を最新の映像体験4DXデジタルシアターで鑑賞するとどうなるのか。
度肝を抜かれたのは、やはりアクションシーンでの多彩な特殊効果の数々だ。ファフナーが動き回る場面ではモーションシートが上下左右前後に激しく動き、攻撃をギリギリでかわす場面では風が顔をかすめる。
戦闘以外の日常のシーンでもそうした特殊効果は随所に仕掛けられており、じわりと物語を盛り上げてくれる。4DXで使える特殊効果はざっと10種類。「この場面でこう来るか!」という驚きがあり、次はどんなふうに楽しませてくれるのかなとワクワクさせられた。
今なお色褪せない名作『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』。そんな本作の魅力を4DXはさらに引き出し、新鮮な楽しみを提供してくれる。一度鑑賞したことのある人にもおすすめできる秀逸なエンターテインメントだ。(文:山田井ユウキ)
映画『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』4DX版は、1月18日から31日まで期間限定上映。