
【写真】平手友梨奈が天才女子高生作家を好演!『響 ‐HIBIKI‐』場面写真
映画化スタートに向け、月川監督は平手のもとに赴いた。
「最初、平手さんはほぼ喋らなくて、何を考えている人なんだろうと思いました(笑)。そして2回目に会ったときの最後に『監督は、最後まで向き合あってくれますか』と言われたんです。それまで全然目を合わせなかったのに、そのときだけこちらを見てハッキリと。あ、この人に嘘はつけないなと思いながら、覚悟を持って『もちろんです』と答えました」と振り返った月川監督。
出演が決定すると、平手とともに「響ってどういう子なんだろう」と、キャラクターを紐解いていくことに注力する日々が続いた。重ねられた話し合いのなかでも、特に月川監督の印象に残っているのは、最初に交わした以下のやりとりだった。
「『何が不安ですか』と聞いたら、『演技って嘘をつく感じがして嫌です。今まで平手友梨奈として嘘をつかずに活動してきたものが台無しになってしまうのではないかと思うと不安なんです』と言うんです。そして『演技ってなんですか?』という、どストレートな質問をされてしまって」と苦笑い。