女優のフェリシティ・ジョーンズ主演で、1970年代のアメリカを舞台に、女性弁護士が挑んだ世紀の男女平等裁判の実話を描く映画『ビリーブ 未来への大逆転』。当時のアメリカンファッションを忠実に再現した衣装も見どころのひとつだが、このたび70年代のレトロかわいいコーディネートを楽しめる劇中カットが10点到着した。


【写真】当時のファッションを忠実に再現!『ビリーブ 未来への大逆転』レトロかわいいコーディネート10点

 85歳の今なお、現役の最高裁判事として活躍し、アメリカで最も尊敬される女性第4位に選ばれるなど、正義と平等のために闘う存在として敬愛され続けているルース・ギンズバーグ。本作は、そんな彼女が若かりし時代に挑んだ世紀の「男女平等裁判」を映画化。“100%負ける”とまで言われた裁判に挑み、権力と逆境を跳ねのけて歴史的勝利を収めた爽快な大逆転劇を描く。

 劇中、ルース役を熱演したフェリシティが着用する衣装の数々も、本作の見どころのひとつ。公開された10点の劇中カットには、ブルーやグリーンのクールなスーツ姿で裁判に臨む姿や、女性らしさを感じさせるワンピースを着たフェリシティが捉えられている。

 本作で衣装デザインを担当したのは、アニメ『シュレック』シリーズ、映画『ナルニア国物語』シリーズなどを手がけてきたアイシス・マッセンデン。本作では、ルース本人のトレードマークでもあるレースの手袋、存在感を主張するイヤリング、目につく飾り襟という定番のスタイルをあえて封印し、ルース本人にも忠実でありながら、時代に忠実な衣装を心がけたという。結果、髪型やメイクにおいてもこだわり抜かれたスタイルを作り上げている。

 メガホンを取るミミ・レダー監督は、当時の写真を参考にする中、青と緑が多く使われたものを目にして、「わあ! このグレー系の青とグレー系の緑はすごくいいわね。この映画のテーマ的な色として、これらの色をちょっと強めにしましょう」と発案。緑や青を用いた衣装を劇中で多く使用し、母、妻、弁護士の3つの側面を持つルースのさまざまな表情に彩りを加えている。

 フェリシティは撮影当時を振り返って、「フィッティングは何回も何回も、何時間も何時間もかけて行なったの。
最後の黒いスーツに白いパイピングのスーツがお気に入りね」と明かした。

 映画はルースが法科大学院生だった50年代から、裁判に挑む70年代までが描かれるため、フェリシティは実際に当時を再現した「信じられないくらい着心地の悪い下着」から、もっと緩い70年代の流行までを着用することで、時代の変化を経験したという。「基本レベルで女性解放運動がどれだけすばらしいものだったかを私は理解したの」とコメントしている。

 なお本作は、イギリス王室のキャサリン妃が愛用していることでも有名なファッションブランド、ダイアン・フォン・ファステンバーグとパートナーシップを組んでおり、フェリシティが劇中でまとう衣装の1着は、2018年12月よりアメリカで実際に販売。日比谷シャンテでも8日より実物の展示がスタートする。

 映画『ビリーブ 未来への大逆転』は3月22日より全国公開。
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