【写真】主演舞台『暁の帝~朱鳥の乱編~』への想いを語る佐藤美希
『暁の帝~朱鳥の乱編~』は、飛鳥時代を舞台に、壬申の乱に勝利した大海人皇子が天武天皇として即位し、その皇后として天皇をサポートするう野讚良の人生を描く。本作では、皇后としての気高さ、夫への愛、そして後継問題に巻き込まれる我が子・草壁皇子への母性など、前作以上に高い表現力が要求される。佐藤も、前作ではやや幼い設定のう野讚良に対して、かわいらしい表現を意識したというが、本作では感情の幅が広がったことは台本を読んだ段階で自覚していた。
「普段の私はあまり強い言葉を発するほうではないですし、はっきりした口調でもないので、帝の妻としての凛とした所作はしっかり演じなければと思いました。一方で妻として、母親としての愛情の深さも彼女の特徴なので、女性としてさまざまな表現に挑戦しています。シーンごとにセリフの言い方にも気をつけていますし、難易度は前作より上がっていると思います」と気を引き締めて稽古に臨んでいることを明かす。
現在、舞台を中心に女優活動を行っている佐藤だが、デビュー当時は“演じる”ということへの感度はあまり高くなかったという。
「私が応募したホリプロタレントスカウトキャラバンのテーマはモデルだったんです。実際、女優とか歌手がテーマだったら応募していなかったと思います」。
そんな彼女が、初舞台となった『小さな結婚式~いつか、いい風は吹く~』を経験して、演じることへの魅力に取りつかれた。「みんなで一つのものを作り上げていくという達成感と一体感。
朗読劇を含め5度目の舞台となった本作では、座長としての責任感も増した。「やはり主演を務めさせていただくということで、しっかりとした空気感は作りたいと思っています。オンとオフのメリハリをつけて、積極的に私から声をかけるように意識しています」。長期に渡る稽古によって、さまざまな感情表現が引き出され、一発勝負の本番では、対応力も鍛えられる……。
「すごく魅力がいっぱいです」と舞台の魅力を語っていた佐藤だが「ドラマや映画などの映像の仕事もやっていきたい」と、どん欲に女優業に取り組む姿勢を見せる。「板谷由夏さんや吉田羊さんのような、凛として格好いい女優さんに憧れます」と自身の目標を語るが、パブリックイメージにとらわれることなく、芝居を通じて女優としても、人間としてもしっかりと成長していくことを誓っていた。
「愛が一番のテーマ」と『暁の帝~朱鳥の乱編~』の見どころを語った佐藤。
『暁の帝~朱鳥の乱編~』は、6月13日から6月23日までシアターグリーン BIG TREE THEATERで上演される。