【写真】ジャスミンを演じるナオミ・スコット
貧しくも清い心を持つ青年アラジンと、王宮の外の世界での自由に憧れる王女ジャスミンとの身分の違いを超えたロマンス、そして、3つの願いを叶えてくれるジーニーと“魔法のランプ”をめぐる大冒険を描く本作。
そんな本作を劇場で鑑賞したアンミカは、「アニメーションの『アラジン』は、ディズニー映画の中で一番好きな映画なんですけど、今回の実写版もすごくよかった。オープニングから最後まで本当にあったかいし、キュンキュンしました。アニメーションと比べてどうだったとかじゃなくて、実写は実写の良さがあって素晴らしかったです。キャスティングも最高でした!」と話し、うっとりした表情を見せる。
世界中で歌い続けられる名曲「ホール・ニュー・ワールド」は、アンミカのカラオケの十八番だそうで、こんな驚きのエピソードも。「ピーボ・ブライソンが来日したときに、彼をお仕事で呼んだ方の邸宅に呼ばれたんです。そのときにピーポと一緒にデュエットしました」。凄すぎる秘話を持つアンミカだが、今回、新たに実写で歌われた「ホール・ニュー・ワールド」にはまた別の魅力を感じたという。
「ピーボとレジーナ・ベルの歌には色っぽい熟成した感じがありましたが、本作の若い二人が歌う『ホール・ニュー・ワールド』は、まっすぐに歌い上げる感じが若々しくてよかった。若い人にとっては、今回の二人の曲がスタンダードになっていくのだろうから、新しい『ホール・ニュー・ワールド』を私も練習しなくちゃ(笑)。こぶしで歌い上げる感じと、素直な感じ。
さらに今回、新たなお気に入り曲も加わったという。ジャスミンが自分の気持ちを歌い上げる「スピーチレス~心の声」だ。「私、『スピーチレス~心の声』を歌うシーンが一番感動しました。民を思うジャスミンが“心の声”を歌い上げるのですが、この曲は、ただ心の声を叫ぶという歌じゃないんです。ちゃんと、自分の想いを人に届けようとしている。その“伝えたい”という気持ちに感動しました。今の時代を反映した、強いメッセージの込められた歌詞だと思います」。
もともと芯の強さを持っていたジャスミンだが、アラジンとの出会いによって、自分自身の“本当の願い”に気づき言動が変わっていく。この“出会いによって運命が変わる”という展開は、アンミカ自身の過去経験と重なる部分があり、強く共感したという。
「モデルとして、15歳から19歳まで売れなかったときがありました。“似合う”と“好き”の違いがわからなかったんです。
この出会いによって、「外見だけでなく内面も変わりました」というアンミカは、憧れだったパリコレへの切符を掴む。「人生が開けた瞬間でした。『アラジン』を観て人との出会いというのは本当に大きなことだと改めて感じることができました」と力強く語る。
そして、最後にこれから観る人に向けて、「夢のような美しさに満ちている作品で、ずっとず~っとドキドキが止まりません。観終った後は、どんな人でも信じたくなる、愛に溢れた作品だと思います」とメッセージを送り、インタビューを締めくくった。
(取材・文:望月ふみ/写真:高野広美)