21日に俳優生活10周年を迎えた吉沢亮。放送中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合/月曜~土曜8時ほか)では第12回に初登場するや、待ってましたとばかりにファンを喜ばせ、朝から“キュン死”する人が続出。
そんな“イケメン”ぶりが話題になりがちな吉沢だが、演技面での評価も高い。作品ごとにキャラクターを見事に演じ分ける、吉沢の魅力を味わえる7作品を紹介していこう。

【写真】“国宝級イケメン” 吉沢亮フォト特集

■ 腹黒いイケメン! 『仮面ライダーフォーゼ』朔田流星(さくた・りゅうせい)/仮面ライダーメテオ(声)役

 吉沢を語る上で欠かせないのが、イケメン若手俳優登竜門として知られる“平成仮面ライダー”シリーズ。仮面ライダーシリーズ生誕40周年記念作『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日系)で、2号ライダーの“仮面ライダーメテオ”に変身する。通常時、外面はいいが内面は腹黒く仲間を裏切るというキャラクターを演じきり、注目を集める存在となった。

■ クールなイケメン! 『GIVER 復讐の贈与者』義波役

 そんな吉沢が演技の幅の広さを見せつけたのが、連続テレビドラマ『GIVER 復讐の贈与者』(テレビ東京系)。吉沢が扮するのは、生まれつき感情が欠落している復讐(しゅう)代行業者の主人公・義波だ。

 吉沢は本作で、壮絶な過去を抱える義波をアクションたっぷりに熱演。無表情で淡々と復讐を執行していくが、何をやっても画になるのは吉沢亮だからこそ。吉沢のクールビューティー系の美しさを堪能できる作品として一見の価値ありだ。

■ 熱いイケメン! 『アオハライド』 小湊亜耶(こみなと・あや)

 『フォーゼ』がママを熱狂させたのに対して、10代女子を熱狂させたのが、映画『アオハライド』(2014)。同作で吉沢はフランス人とのクォーターで、友情を大切にする小湊亜耶に扮する。
明るくてお調子者という設定もあって、イケメンなのに、物語ではムードメーカー的存在。そんな亜耶が真正面から友人とぶつかり合う熱い姿に、グッとくる人も多かったはずだ。

 一方、文化祭シーンで披露するメイド服の姿も、ファンへのご褒美となっている。

■ 正統派イケメン! 『ママレードボーイ』松浦遊

 出演決定時、吉沢が「ついにこの顔面をフル活用するときが来た」とユーモアたっぷりのコメントを出したのが、桜井日奈子とのダブル主演作『マーマレードボーイ』(2018)だ。実は吉沢は、正統派イケメンと呼ばれる役は多くなく、イケメンだけどオタク、秀才の常識を覆してしまうほどバカなイケメンなど、どれも一筋縄ではいかないイケメンばかり。

 一方同作では、甘いマスク、頭脳明晰、スポーツ万能と、完璧なイケメン三拍子。さらに金髪も加わり、なんだか王子様のよう。キュンとしたいなら正統派イケメンの吉沢をがっつり楽しめる本作がオススメ。■ 正反対の“2人”のイケメン! 『キングダム』漂&政

 現在大ヒット上映中の映画『キングダム』。吉沢は奴隷の少年と、玉座を奪われた若き王という正反対のキャラクター2役に挑戦。「別人かと思った」「演じ分けがうますぎる」などと大絶賛され、改めて彼の演技力に注目が集まっている。とりわけ、主人公を演じる山崎賢人と剣術の稽古をしているシーンは、美しすぎて呆然としてしまうほど。
ここのシーンのためだけでも、劇場に足を運ぶ価値はある。

■ ぶっ飛んだイケメン! 『斉木楠雄のΨ難』海藤瞬

 吉沢が「今までの役者人生の中で一番のハマり役」と自画自賛したのが、コメディ映画『斉木楠雄のΨ難』(2017)で演じた“中二病”のキャラクター海藤瞬。福田雄一監督作だけあって、ムロツヨシ佐藤二朗ら濃い役者陣がひしめき合う中、抜群のコメディセンスを発揮。走り方、たたずまい、言動、表情など、あらゆるところが面白い。いつもとは違う吉沢なら、これしかないだろう。

■ 甘えるイケメン! 『猫は抱くもの』良男(猫)

 昨年公開の映画『猫は抱くもの』では、自分を人間だと思っているロシアンブルーの猫・良男に。とはいえ、猫が擬人化された物語なので、吉沢は人間の姿で登場。人間の甘えとは一味違う“吉沢猫”の甘えっぷりが、究極の癒やし作品ともいえるだろう。疲れている人にこそ教えてあげたい。

 今後も吉沢は、ベストセラー作家・西加奈子の同名小説の実写化『さくら』と、広瀬すずと共演するコメディ『一度死んでみた(仮題)』などがともに来年夏公開予定だ。まだまだ新たな吉沢亮が楽しめそうだ。(文:安保有希子)
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