【写真】今年30歳の“たべちゃん”多部未華子 笑顔がかわいいフォト集(10枚)
■2年ぶり連ドラは「毎日大変」
「毎日大変です(笑)」。明るく笑いながら明かすのは、多部が主演を務めるドラマ『これは経費で落ちません!』(NHK総合/毎週金曜22時)の撮影のこと。多部演じる石鹸(せっけん)メーカーに務めるアラサー経理部員・森若沙名子をヒロインに、ワケあり社員たちとの人間模様をコミカルに描くお仕事ドラマだ。
連続ドラマの主演を務めるのは2年ぶり。「連ドラは、たくさんするわけではないので、久しぶりだと本当に大変。単純に朝が早いことや、演じる場面が多いのでセリフと戦っていなければいけないし、セリフがなかったらなかったで今度は睡魔と戦わなければいけないんです(笑)」とこぼしながらも表情は明るい。
■仕事での人間関係には「必要以上の興味を持たない」
多部演じる沙名子は、仕事ぶりは優秀。マイペースを崩さないよう、会社の人とは適度な距離を置き、「職場でいい人間関係を保つのも仕事のうち」とつぶやく。会社で働く人々にとって、大きな悩みのひとつが人間関係だろう。
「この人何をしてるのだろう、どういう人なんだろうと深く考えないですね。作品が円滑に楽しく、お互いに不快な気持ちにならないよう、深入りをせず、逆にされたいような素振りもしていないと思います(笑)。そういう意味では(自身が演じる)森若さんに似ていると思います。興味を持たないようにといいますか、人とあまり深く付き合わないといいますか」とあっけらかんと語る。
ただ、それはあくまで仕事上でのこと。プライベートでは「違う職業の人に会うと、いろいろな興味が湧きます。外国に行ったときには、そこで友達になったりします」と積極的な一面も見せる。
■仕事とプライベートは「しっかり分けます」
仕事はしっかりとこなしながらも、プライベートに仕事は持ち込まない主義のヒロイン。多部自身もプライベートと仕事は「しっかり分けます」ときっぱり。
「こんなこと言ったらあれですけど…」と前置きした上で、「仕事のことは終わったら忘れます。
仕事相手と適度な距離感を保ち、仕事とプライベートは分ける…これだけ見ると、少しクールな印象を受けるかもしれないが、ずっと変わらない気持ちがある。それは「やりたいことしかやりたくない」という思い。
「昔からやりたいことしかやりたくないという気持ちはずっと変わらずやってきて、30歳を過ぎてもそれは変わらないですね」。
だが仕事である以上、それはなかなか難しいことでもある。しかし今年30歳を迎えたことで少し気持ちに余裕が出てきたという。
「30代になると女の人は楽になると言いますけど、よく分かります。あまり焦っていないというか…前より気持ちが楽になったような気がします。以前ある女優さんに『やりたくない仕事でもやりたい仕事のためにやらなきゃいけない』と言われ、とても心に響いたのですが…今はやりたくなかったら、やらなくてもいいのではないかという気持ちになってきたりもしています」。
ドラマの中にもさまざまな働き方が登場し、世の中でも“働き方改革”が叫ばれている昨今。最後に“働き方改革”に対する意見を聞くと、「どうなのでしょう…」と少し困りながらも「役者にもあったらいいのにと思います。
ドラマ10『これは経費で落ちません!』はNHK総合にて毎週金曜22時放送。