【写真】『わたしは光をにぎっている』完成披露試写会に登壇した松本穂香らメインキャスト陣
本作は、映画『四月の永い夢』で第39回モスクワ国際映画祭・国際映画批評家連盟賞を受賞した中川龍太郎監督の最新作。
長野・野尻湖のほとりにある民宿を祖母と切り盛りしていた澪(松本)は、祖母の入院を機に父の親友を頼って上京、彼が経営する銭湯で居候することに。次第に常連客たちと親密になり東京での日々が楽しくなっていく澪だが、区画整理で銭湯が近いうちに閉店することを知り、ある決断をする…。
解禁されたのは、何事にも受け身で頼りなく不器用だった主人公・澪が、自らの意思で行動をするようになり、ひとりで銭湯の開店準備をテキパキと進める本編映像。浴室を洗い、薪を割り、お湯をためる…。淡々としたシーンが続く中、最後には、浴槽に張ったお湯を手ですくう印象的なシーンも。現場で中川監督は松本に対し、「お湯を慈しむように」と独特な演出をしたという。終始子どものようだった澪が、お湯に触る瞬間だけ見せる、これまでと違った表情に注目だ。
また、このシーンを強く印象づけるのが“光”。タイトル通り「光をにぎっている」ようなこのシーン、実は浴槽の底に鏡を入れ、上から当てた光を反射させて生み出しており、中川監督のこだわりが詰まった、本作を象徴する重要なシーンとなっている。
映画『わたしは光をにぎっている』は11月15日より全国公開。