1985年公開のアーノルド・シュワルツェネッガー主演映画『コマンドー』の4Kニューマスター吹き替え版が公開される。それに併せ、ネット生放送局の「共感シアター」では11月29日に「オレたちのコマンドー祭2019」を開催。
また、先だって開催された劇場先行上映会は満席となり、30日の公開初日に行われる特別上映「極上爆音筋肉応援上映」もすでに完売となるなど、盛り上がりを見せている。

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 かつて特殊部隊を率いた男、ジョン・メイトリックス(アーノルド)の愛娘ジェニー(アレッサ・ミラノ)が誘拐される。誘拐犯たちはメイトリックスを利用し、某国の首相暗殺を企んでいたのだ。メイトリックスはジェニーを助けるため、行きがかりで行動を共にすることになった客室乗務員のシンディとともに敵のアジトを強襲するが…。

 今回公開される日本語吹き替え版は、1989年に放送された『日曜洋画劇場』(テレビ朝日系)放送バージョン。「来いよベネット!」「お前を最後に殺すと約束したな。あれは嘘だ」「連れを起こさないでくれ。死ぬほど疲れてる」といった、シュールで一度聴いたら忘れられない吹き替えセリフの数々は、今なおファンの根強い支持を誇っている。

 11月22日より3日間で3回行われた東京・新宿ピカデリーでの特別先行上映は、287席のうち、初回が平日16時30分からにも関わらず8割が埋まり、23日・24日の回は完売。24日に行われた応援上映では、満員の観客からスクリーンの登場人物たちに向けて送られる熱い声援で会場は熱気に包まれた。

 そんな中、明日29日には、「オレたちのコマンドー祭2019」(21時~23時)がネット生放送局「共感シアター」にて開催される。「共感シアター」は、同じ作品を同時に観ながら、ネット生放送で視聴者全員で語り合うことができるオンラインサービス。
扱うコンテンツに応じたゲストを招いての生放送番組も実施し、ゲストと一緒に同じコンテンツを観つつ、トリビアトークなどを聞きながら語り合う。

 実は、『コマンドー』とネットの相性は折り紙付き。2013年にニコニコ生放送で開催された「オレたちのコマンドー祭」では、ゲストに本作の名吹き替えを生み出した翻訳家の平田勝茂氏を迎え、約8万人に及ぶ日本中のコマンドーファンが同番組に集結。コメントの嵐で平田氏の前でその熱狂ぶりを披露した。

 そして同年12月には、シュワルツェネッガーの吹き替えを担当した玄田哲章が満を持して番組に登場。前述の「あれは嘘だ」のセリフを生披露し、盛り上がりは最高潮に達した。

 ニコ生時代から「オレたちのコマンドー祭」を手掛けるディレクターの稲生Dは、「公開から34年という月日が経ちながら、リバイバル上映のみならず、吹き替え版での劇場上映が実現すること自体が『コマンドー』という作品の凄さ。この世界で日本人だけが到達した境地だと思います」とコメントしている。

 今回の「オレたちのコマンドー祭2019」にゲストとして登場するのは、『コマンドー』を心から愛するフリーライターでタレントのマフィア梶田と、著書『シュワルツェネッガー主義』で知られる映画ライターのてらさわホーク。2人が映画『コマンドー』を視聴者とともに同時再生しつつ、本作の劇場鑑賞に備えて楽しみ方をあますところなく解説する。

 また、もうひとつのイベント「極上爆音筋肉応援上映」は、今作の上映会場のひとつ、立川シネマシティにて上映初日の11月30日に開催。日本体育大学准教授、骨格筋評論家、日体大バーベルクラブ顧問、日体大ボディビルクラブ代表などの肩書きを持つバズーカ岡田こと岡田隆をゲストに迎え、「シュワルツェネッガーの筋肉解説」トークの後、シュワルツェネッガーの肉体パーツ1つ1つを称える応援上映を敢行するが、こちらはすでに386席が完売となる熱狂ぶりだ。


 「オレたちのコマンドー祭2019」は、ネット生放送局「共感シアター」にて11月29日(21時~23時)開催。

 映画『コマンドー』4Kニューマスター、テレビ朝日吹き替え版および日本語字幕版は、11月30日より立川シネマシティ・チネチッタ川崎ほかにて公開。
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