【写真】ネッド役の「ジェイコブ・バタロン」インタビューフォト
■トムとのやり取りは、ほとんどがアドリブ
『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界を舞台に、スパイダーマンの新たな戦いを描く本作。ジェイコブは『スパイダーマン:ホームカミング』(17)にはじまり、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)、そして本作とネッド役を続投。ピーターのよき相棒として世界中で人気を博したが、ジェイコブ自身も「もちろんネッドは重要な役だけれど、プレスツアーをやるまで、ここまで人気があるとは思っていなかったんだ。日本でもファンがネッドを愛してくれているというのがわかって、ものすごくうれしいよ」と喜びをにじませる。
演じる上では「少年らしさや純粋さを大事にしている。そして、心から親友のピーターを応援すること」を心がけているというジェイコブ。「ネッドは楽しいことが好きで、本当にいいヤツ。オープンでハッピーな人間だよね」と愛情たっぷりに語り、「僕もそうありたいと思っているし、ネッドを演じたからこそ、世の中に輝きを見つけられるようになって、僕もハッピーになれたんだ」と多大な影響を受けているという。
ネッド役で一躍注目を浴びたジェイコブだが、小さな頃からスパイダーマンのアニメや映画に親しんでおり、それだけに『スパイダーマン:ホームカミング』でネッド役を射止めたときには、驚きと大きな喜びを感じたと話す。「オーディション合格の知らせを受け取ったときには、自分の部屋で倒れたよ(笑)。それくらいうれしかった。
なによりの決め手になったと感じているのは、トム・ホランドとの相性のよさだと語る。「『ホームカミング』で悪者が高校にやって来たときに、ピーターとネッドが壁に隠れるシーンがあるんだけれど、そのシーンに出てくる生徒役の男の子もネッド役の最終候補に残っていたんだ。彼もすごくウィットに富んでいてすばらしい役者さん。でも僕とトムが同い年で、同じ趣味を持っていて、波長がぴったりと来ていたというのが、結果的に決め手になったんじゃないかな」。
作品を重ねるごとに「トムと僕もお互いのリズムがわかるようになって、その関係性がピーターとネッドとしてスクリーンに反映されている」と一層、絆が深まっている。「トムと僕のやり取りは、ほとんどがアドリブ」と笑い、「僕たち本当に相性がよくて、自然と言葉が出て来ちゃうんだ。監督やプロデューサーたちも、僕たちが楽しそうにアドリブをやっているのを見て、“もう自由にやれよ”って言っているんだ(笑)。これは他の仲間たちもそうだけれど、強い絆が生まれて、本当の家族のようになっているよ」と語る。■これからも『スパイダーマン』を提供していきたい
ヒーローとしての“覚悟”が大きなテーマとなる本作。
そんな彼に元気をくれるのは、日本のアニメだとか。「『ドラゴンボールZ』『機動戦士ガンダム』『幽☆遊☆白書』…」と数々の好きなアニメを挙げ、「『NARUTO ‐ナルト‐』のチョウジにはすごく共感できた! 『ドラゴンボール』のクリリンも勇気をくれる」と熱弁。「僕たちとしてはこれからも『スパイダーマン』を提供していきたいし、できるだけ長く続けていきたいと思っているよ」というジェイコブから、ますます目が離せない!(取材・文・写真:成田おり枝)
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のブルーレイ&DVD は、12月4日(水)発売。同時レンタル開始。デジタル配信中。