【写真】今田美桜&福原遥&清原果耶ら…2019年大活躍した女優たち
■『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』今田美桜&福原遥&富田望生
2019年を語る上で欠かせないのが、さまざまな賞を受賞した『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』、“ユーキャン新語・流行語大賞”にタイトルがノミネートされた『あなたの番です』の2作品(共に日本テレビ系)だ。とりわけ、『3年A組』は学園ドラマであったため、若手女優が多数出演。中でも、目を見張る活躍をしたのが、同作で諏訪唯月役を熱演した今田美桜だ。
彼女が演じた唯月はクラスの女子のリーダー的存在だったが、クラスメイトから責められる立場となり、自分の心情を号泣しながら吐露。鬼気迫る演技で見る者を圧倒した。今年は勢いそのままに、現在放送中の人気ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)シリーズ最新作への出演も果たしている。そんな今田は、2018年にインスタグラムのフォロワーが100万を超え、Yahoo!検索大賞女優部門でトップに立つなど大躍進。そこに演技派という冠がついたことから、2020年はさらなる活躍が予想される。現時点で、映画『ヲタクに恋は難しい』(2月7日公開)、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(2月21日公開)の2作品、年始放送のドラマ『半沢直樹イヤー記念・エピソードゼロ』(TBS系/1月3日23時15分)への出演作品が決まっており、今後さらに増えることは間違いなさそうだ。
同じく『3年A組』からの躍進組が福原遥と富田望生の2人。
もうひとりの富田は、『3年A組』でスーパー前向きな女子高生・魚住華役を熱演。劇中でカップルとなった須永と華の名前を取って、“すな華”という愛称でファンから親しまれた。元々演技力に定評のあった彼女だが、このドラマでブレイクしたと言えるだろう。以降、NHK連続テレビ小説『なつぞら』に出演し、情報・バラエティー番組『ヒルナンデス』のシーズンレギュラーを務めるなど、知名度は全国区へ。トークも上手いだけに、仕事の幅はさらに増えそうだ。■『あなたの番です』西野七瀬&奈緒
そして、もう1本の『あなたの番です』からは、元乃木坂46の西野七瀬を挙げたい。女優としてのキャリアは始まったばかりだが、彼女が演じたキャラクター、黒島沙和の明るさや朗らかさは、初々しさが残る彼女だからこそできたこと。そんな雰囲気に反し、怪しい行動を取る点も見事だった。
さらに、『あなたの番です』での怪演が話題となったのが奈緒だ。同作で第102回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演女優賞を受賞した彼女は、地元・福岡で活動していたが、東京でお芝居がしたいと母親の反対を押し切って単身上京したガッツの人。NHK BS時代劇『赤ひげ』、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』などでキャリアを積み、今年は主演映画『ハルカの陶』を含む4本の映画に出演し、現時点で待機作が3本。日本テレビ系1月クールのドラマ『やめるときも、すこやかなるときも』にヒロイン役での出演も決定している。2020年はどこまで伸びるのか注目だ。
■『透明なゆりかご』『なつぞら』清原果耶
最後に、特筆しておきたいのが清原果耶。彼女はNHK連続テレビ小説『あさが来た』、NHK ドラマ10『透明なゆりかご』での演技力が評価され、2度目の朝ドラとなる『なつぞら』に出演。
ドラマから話題が生まれることが多かった2019年。来年、2020年はどのような女優がどんな役を演じ、私たちを楽しませてくれるのか。大いに期待したい。(文:安保有希子)