【写真】武田真治、感極まり言葉に詰まる場面もあった『しくじり先生 俺みたいになるな!!』の様子
同番組は、過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが、自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授する反面教師バラエティー。
武田は、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」のグランプリを獲得し、17歳でデビュー。94年のドラマ『南くんの恋人』、人気バラエティ『めちゃ×2イケてるッ!』など、数々のドラマや映画、バラエティーで活躍した。
だが、仕事のストレスから、あごの痛みで口が開けにくくなったり、口の開け閉めで顎関節に音がする顎(がく)関節症に。得意のサックスが吹けなくなったほか、「バラエティーの現場でも活躍できない。ドラマでも簡単なセリフをつっかえる」と追い込まれ、うつ状態になった。その後も、怪しいセミナーにだまされ、実家でひきこもり生活を送るなど、絶望の日々を送った。
武田は、初めて告白する当時の“しくじり”として、わざと現場で横柄な態度を取り、芸能界を干されようとしたことなどを明かした。
それでも「もう一度サックスを吹きたい」という気持ちだけは持っていた武田。そんな中、俳優・竹中直人の紹介で、2009年に亡くなった歌手の忌野清志郎さんと出会う。「スタジオに遊びに行くと、清志郎さんが『ちょっと吹いてごらん』って僕にサックスを渡して、(清志郎さんは)ギターをアンプに繋ぐんです。清志郎さんが鳴らすギターにサックスを合わせられるなんて一生に一度だなと思って、恐る恐る吹くと、昔のように音が出たんです」。
すると、清志郎さんにサックスの腕前を評価され、レコーディングやライブに誘われるようになり、「ひきこもりから抜け出すチャンス」を与えてもらったという。その後、武田は忌野さん率いるバンド、ラフィータフィーに加わり、全国ライブツアーに帯同した。武田は「あの日あの時、清志郎さんじゃなかったら、サックスは吹けなかった」と、感極まり言葉を詰まらせながら吐露し、「人生を変えてくれた恩人」に感謝していた。

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