乃木坂46の3期生・梅澤美波。170cmの高身長を生かしたスタイルと美貌にも定評があり、女性ファッション誌「with」の専属モデルも務めるメンバーだ。

彼女の魅力が凝縮されたファースト写真集『夢の近く』(講談社)では、オーストラリアのリゾート地・バイロンベイとゴールドコーストでのロケで、自然体の姿を切り取った。撮影では「武器はスタイルしかない」と、意気込んでいたという。

【写真】身長170cmの美しいスタイル 梅澤美波1st写真集『夢の近く』先行カット

■徹底した体づくりへのこだわり「自分の武器はスタイルしかない」

 ソロ写真集は「夢のひとつ」だったという梅澤。なぜ、強く憧れていたのか。その理由は、意外なものだった。

 「乃木坂46のメンバーとして活動している今の自分を、形として残しておきたい気持ちがあったからです。現在は21歳(1999年1月6日生まれ)ですが、このさき年齢を重ねていったときに、今の時間はきっと、自分にとって『幻だったんじゃないか』と思える夢のような時間になるだろうと感じていて。将来、その気持ちを実感するために、思い出の一冊としてのソロ写真集への憧れをずっと持っていました」。

 神奈川県・湘南生まれで、幼い頃から海に慣れ親しんできた彼女。写真集の舞台になったオーストラリア最東端の町・バイロンベイやゴールドコーストも、オーシャンブルーの景色がロケ地選びの決め手になった。

 「ロケ地はどこも、海がすごくキレイでした。幼い頃から海は身近な存在で、お父さんと車でドライブへ行ったり、友達ともよく遊びに行ったりしていたから、海を舞台にしたいと思っていました」。


 撮影が行われたのは、今年2月ごろ。しかし、念願のソロ写真集に向けた準備は昨年の夏ごろから始まっていた。

 「発売が決定してから、ジムへ通い始めたんです。自分の武器になるのはスタイルしかないと思ったから、そこをいかにキレイに見せるかにこだわって体づくりに挑みました。撮影の1ヵ月前からは徹底的に食事を見直して、トレーナーさんから『自分の体重と比率を考えながらタンパク質を取るのがいい』と聞いたので実行しながら、食べられない日はプロテインで補ったりしていました。炭水化物や油ものは控えて1日1回とか週に数回と決めて。人生で一番頑張りました(笑)」。

 本作では、自身初のランジェリーカットにも挑戦。緊張があったのかと思いきや、リラックスして臨めたという。

 「水着と違いランジェリーは見せるために作られていないし、先輩方や同期の写真集でも同じシチエーションにはドキドキしていたので、撮影前は緊張していたんです。でも、ランジェリーでの撮影は最終日だったからスタッフさんとのチームワークも増していたし、みんなの中でも『勝負どころだ』と気持ちを作れていたから安心できました。

 写真集だから、あえて表情を作らずにベッドへ寝転がってみたりして、ちょっと気の抜けたしぐさが生きるかなとも思って。
カメラマンさんとも笑い合いながら、自然体で撮影できました」。@@separator■コンプレックスでもあった高身長も“自分らしさ”を見せたい

 オーストラリアのリゾート地を舞台に、さまざまな表情を見せた梅澤。中でもお気に入りの1枚は、楽天ブックス限定版の裏表紙に採用された、黒いドレスをまといながらテラスでリラックスした表情を見せるカットだった。

 「自分でも初めてと思えるほどの落ち着いた表情で、完成した作品を見てビックリしました。グループのメンバーとしての撮影も含めて、これまでの経験では『決まった角度からの顔が好き』とか、どの場面を切り取っても似ている表情をお届けすることが多かった気もするんです。だから、写真集のカットはどれも手探りでしたが、裏表紙に使われたカットはまったく気取っていなくて。むしろ素の私に近い方がいいかなと思えたし、何日間もかけて撮影してきたからこそ出せた表情とポージングが好きで、気に入っています」。

 かつては「コンプレックス」と公言したこともあるメンバーきっての高身長という特徴も、今回の写真集では、彼女ならではの魅力として存分に生かされた。

 「今でも身長にコンプレックスを覚える瞬間はありますけど、昔ほどでなくて、最近になりようやく“自分の良さ”だと思えるようになったんです。身長が高いからこそできたお仕事もあるし、身長があるから『嫌いだ』という声も聞かないし。正直、自分でもビックリするくらい昔は嫌だったんですけど、だんだんと克服できるようになってきました。

 だから、今回の写真集でも身長をどう生かせるかなと意識していました。
企画の段階から『私にしか着られない衣装を取り入れたいです』とスタッフさんにお願いして。ウエットスーツも足が長く見えるようなモノを選んだり、ファッション性のある水着を選んだりもして、自分らしさを出せるようこだわっていました」。

 1月には、グループ内で同期の山下美月がファースト写真集『忘れられない人』(小学館)を発売。3月には、与田祐希がセカンド写真集『無口な時間』(光文社)を発売し、共にベストセラーとなったが、特別に意識することはなかったという。

 「人によっては『対抗意識があるのかな』と思う方もいるかもしれませんが、写真集は自分一人だから関係はなくて、それをプレッシャーに感じて作品に影響するのも嫌だなと思っていました。私は身長も顔の印象も大人っぽいといわれることが多いですが、山下は強い目力や初期から定評のあるビジュアルだったりとか、与田はとにかくかわいかったりと、武器がそれぞれ違うから、キャラクターはそれぞれ異なると感じているんです。

 それぞれがグループ内で歩んできたストーリーも違うし、感じ方は人それぞれかもしれませんが、これまでの自分を見守ってきてくれた方々には思い出にも浸りつつ、私の成長を振り返ってもらえたらいいなと思います」。(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:ヨシダヤスシ)

 乃木坂46・梅澤美波ファースト写真集『夢の近く』は講談社より9月29日発売。価格は1800円(税別)。

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