1982年に公開され大ヒットしたスティーヴン・スピルバーグ監督の映画『E.T.』が、2日放送の「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)にて放送される。吹き替えは、主人公の少年エリオットの声を当時12歳の浪川大輔が演じたバージョンが使われる。



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 本作は、10歳の孤独な少年エリオットと300万光年のかなたからやってきた宇宙人の不思議な友情物語。今から38年前の公開当時、世界中で爆発的に大ヒットし、史上最高の興行収入を記録。第55回アカデミー賞では音響効果賞など4部門を受賞した。

 日本でも公開と同時に歴史的大ヒットとなり、配給収入は、それまでの記録を大きく塗り替える96.2億円を記録し、歴代1位を更新。1997年に『もののけ姫』に抜かれるまでその座を守り続けた。当時は子どもたちの間で、E.T.のたどたどしいしゃべり方とともに、ポスターに描かれた指と指を合わせるポーズをマネするのが大流行した。

 満天に星の輝くある夜、森に囲まれた人気のない草原の空き地に不思議な飛行物体が着陸する。ハッチが開き、中から姿を現したのは宇宙からの訪問者たち。好奇心旺盛なその中の1人が仲間から遠く離れたその時、宇宙船は飛び去ってしまい、宇宙人は地球に置き去りにされてしまう。ある夜、10歳の少年エリオットが今まで見たことがない不思議な生き物に出会う。“E.T.”と名付けたその宇宙人とエリオットは、次第に心を通わせるようになるが…。

 今回の放送では、『ルパン三世』の石川五ェ門役などで知られる声優・浪川大輔の子役時代の初々しい声や演技も聴きどころ。
当時、吹き替え版の制作に難色を示していたスピルバーグ監督が、浪川ならと許可を出し制作されたという。

 浪川は、本作の吹き替えを担当した頃の自身について、「体を動かすことやスポーツは好きでしたが、基本的には控えめな子供でした。声は、年齢のわりに高かったかと思います。少しばかりコンプレックスだったような。ちなみに、今の自分とは当たり前ですがもはや別人です」と振り返る。

 本作で好きなシーンについては、「E.T.のキービジュアルでもある月と自転車と少年。あのシーンに辿り着くまでどのような事が起こっているのか、至る所に見どころがあります。どれだけの時が過ぎても変わらない感動が、そこにはあります」と語っている。

 映画『E.T.』は、日本テレビ系にて2日21時の「金曜ロードSHOW!」で放送。

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