マンガ大賞2018で入賞し、pixiv上で80万ビューを超えた杉谷庄吾【人間プラモ】の同名漫画をアニメーション映画化した『映画大好きポンポさん』が、2021年3月19日より公開されることが決定。併せてメインキャスト、特報、キービジュアルが解禁された。



【写真】アニメ映画『映画大好きポンポさん』キャスト&キャラクタービジュアル

 本作は、映画を愛する青年と映画に愛された女性が、映画制作を通して“自分”を見つけ出す、映画愛に満ちあふれた作品。監督と脚本を務めるのは『劇場版「空の境界」第五章 矛盾螺旋』、『GOD EATER』などを手がけてきた平尾隆之。キャラクターデザインは『ソードアート・オンライン』シリーズ、『WORKING!!』の足立慎吾。アニメーションは『この世界の片隅に』チームが立ち上げた新進気鋭のCLAPが担当する。

 敏腕映画プロデューサーの“ポンポさん”ことジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネットのもとで製作アシスタントをしているジーン。映画に心を奪われた彼は、観た映画をすべて記憶している映画通。ある日、ジーンはポンポさんから次に制作する映画『MEISTER』の脚本を渡される。伝説の俳優の復帰作にして、頭がしびれるほど興奮する内容に大ヒットを確信するが、なんと監督に指名されたのは以前任されたCMが評価されたジーン。ポンポさんの目利きにかなった新人女優ナタリーをヒロインに迎え、波瀾万丈の撮影が始まろうとしていた。

 主人公のジーンを演じるのは、映画やドラマで活躍している若手俳優の清水尋也。かねてから声優での活動も熱望していた清水は、この映画で声優初挑戦にして主演の座を掴み取った。新人女優のナタリー役には、モデルで女優の大谷凜香。
大谷も本作が劇場アニメーション声優初挑戦となる。そして映画プロデューサー・ポンポさん役は声優の小原好美が務める。

 特報は、海で見事なサーフィンテクニックを披露する女性のそばで巨大タコの手足が現れ、絶体絶命と思わせた直後、「カット!」の声。続いてカチンコが鳴ると場面は一転、敏腕プロデューサー・ポンポさんが登場する。後半では、憑りつかれたように編集にのめりこむジーン、空に向かって手を伸ばすナタリーらが描かれていく。個性豊かなキャラクターが活き活きと動き、撮影風景や編集画面、裁断されるフィルムなど、映画の世界がリアルに感じられる緻密なカットが盛り込まれた、映画愛あふれる特報となっている。

 本作について、ジーン役の清水は「この作品は“映画作り”がテーマですが、映画と密接な環境にいるかどうかで理解度が変わるような事はなく、描かれているのは“夢を追う若者の生き様”です。どんな境遇の人間にも必ず何かしらのメッセージを届けてくれるような作品になっていると思います」とコメント。ナタリー役の大谷は「多くのことを考え過ぎてしまう今、好きなことに真っ直ぐになる元気を(作品を通して)ぜひお届けしたいです」と語っている。

 アニメーション映画『映画大好きポンポさん』は2021年3月19日より全国公開。

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