新型コロナウイルスの影響で、数度にわたって公開が見送られてきた映画『ワンダーウーマン1984』だが、ついに公開されることが確かになった。2020年12月25日に全米で劇場公開されると同時に、ストリーミングサービスHBO Maxで配信すると、ワーナー・ブラザースが発表した。



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 本作は、6月5日に全米公開される予定だったが、8月14日に延期され、その後さらに10月2日、そして12月25日と、複数回にわたって公開が延期されていた。

 Varietyによると、12月16日にプレミア上映されたのち、12月25日に全米で劇場公開される。配信は、ワーナー・ブラザース傘下のHBO Maxで行われ、加入者は追加料金なしに1ヵ月の間視聴できるという。

 ワーナー・ブラザース会長アン・サーノフは、「このような前例のない時に、我々はビジネスを前進させ、ファンに貢献し続けるために、革新的にならなくてはなりません」とコメントを発表。

 「本作は、映画館の大きなスクリーンでこそ命が宿る、素晴らしい映画です。劇場を運営するパートナーとともに、アメリカ国内の劇場がオープンしている地域にお住まいの消費者のみなさんに機会を提供します。
パンデミックの影響で、多くの方が映画を再び観ることができないでいることも理解しています。ですからまた、HBO Maxのプラットフォームを通じて、『ワンダーウーマン1984』を観るオプションを提供いたします」と続けたという。

 今回のように、劇場公開と同時に配信が行われるのは非常にまれ。通常、大手映画館チェーンは、大作映画を劇場公開と同時に家庭内で観られるように公開することを拒否してきた。しかし、世界的に新型コロナウイルスの収束の見通しが立たない中、映画館の経営者たちは経営難に陥っており、同時に新たな上映作品を求めていた。

 記事によると、業界の有識者たちも、『ブラック・ウィドウ』や『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』等、他の多くの大作映画と同じように、本作も2021年に公開を延期するとみていたという。


 HBO Maxでの視聴は、アメリカのみでの提供となる。日本では、当初予定していた12月25日から、全米公開に1週間先駆けて12月18日公開へ変更することが決定した。