初公開から21年半ぶりにロードショー公開されるヴィンセント・ギャロの初監督作『バッファロー’66』より、本公開に合わせた新規の予告編が解禁された。
【写真】クリスティーナ・リッチの魅力満載『バッファロー’66』予告編
本作は、それまでクレール・ドニ、マーティン・スコセッシ、エミール・クストリッツァ、アベル・フェラーラなどの個性派監督作品に出演していた俳優・ミュージシャン・画家・モデルのギャロが初めて監督に挑んだ長編映画。
ギャロ自身の子供時代の経験と感情を脚本に盛り込み、意表を突く状況設定、意外性のあるドンデン返し、そして最高のハッピー・エンディングで、トコトンダメな男の人生模様を描く。また、ブチ切れやすいのになぜか憎めない男と彼の全てを優しく受けとめるポッチャリ系美少女という従来の恋愛映画では絶対主人公になり得ない2人をスクリーンに登場させた。
ダメ男の相手役レイラを演じるのは『アダムス・ファミリー』(91)のクリスティーナ・リッチ。このほか、オスカー女優のアンジェリカ・ヒューストンや、ベン・ギャザラ、ロザンナ・アークエット、ミッキー・ローク、ジャン=マイケル・ヴィンセントなどが脇を固める。
日本では渋谷シネクイントのオープニング作品として1999年7月3日に公開。34週間の大ロングラン、興行収入2億5000万円を記録するヒットとなった。
予告編は“Billy Brown is back”という文字とともにイエスの「Heart of the Sunrise」で始まる。ギャロ演じるビリーはレイラ(クリスティーナ)を拉致、父親と激しい口論を展開。「抱きしめて」と言うレイラに頭を抱えながら「握手で我慢しろ」と返すビリーの姿からは、ブチ切れやすくもナイーブな本当のダメ男ぶりが伝わってくる。またキング・クリムゾンの「Moonchild」の旋律を背景にボウリング場で踊るレイラの姿は本作を象徴するシーンであり、90年代末という時代と当時のミニシアター文化の熱気がよみがえってくる。
映画『バッファロー’66』は、渋谷ホワイト シネクイントにて1月29日より公開。