“伝説のハガキ職人”と呼ばれたツチヤタカユキが自らの半生を描いた青春私小説『笑いのカイブツ』が、俳優・岡山天音の主演で映画化されることが決まった。2022年の公開を予定している。



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 15歳から6年もの間、大喜利番組のレジェンドになるまでボケを生み続け、ついにレジェンドになったツチヤ。切望した称号を手にしても彼の日常は何ら変わらず、21歳で漫才劇場の作家見習いになるも、純粋に笑いを追求するだけでは生きていけない大人の社会に負けた。その後、ハガキ職人として数多くのラジオ番組に投稿し、“伝説のハガキ職人”と言われるまでに。25歳のとき、尊敬する芸人からラジオを通して「ツチヤとネタを作ってみたい」と声をかけられ、夢のような気持ちで上京するが…。

 主人公ツチヤタカユキ役を演じる岡山は、本作が単独主演映画2本目。岡山は以前よりラジオを通してツチヤタカユキの存在を知っていたことを明かし、「そもそもラジオのヘビーリスナーだった自分にツチヤタカユキ役のお話が来たことにも不思議な感慨を覚えております。映画を通し、ツチヤと皆様の間に、ほどけない繋がりが結ばれます様、精一杯楽しもうと思います」と意気込みを語っている。

 監督を務めるのは、井筒和幸監督作『ゲロッパ!』の現場から助監督のキャリアをスタートさせ、その後中島哲也監督や廣木隆一監督などの作品でも助監督を務めた滝本憲吾。ドラマ『鈴木先生』『女はそれを許さない』などの演出を務めてきた滝本の映画監督デビュー作となる。

 滝本監督は「カイブツと呼ぶなら呼べばいい 破壊なくして創造なし そんな一人の人間の物語です。是非とも映画館で笑ってください」とコメント。

 原作者のツチヤは「死にたくてたまらなかった、あの日の夜。
同じように、死にたい夜を、過ごしている奴らが、居るような気がした。僕は、そいつらのための、小説を書く事にした。あなたが『死にたい』と思って過ごす、そんな夜に、この映画を捧ぐ」とのコメントを寄せている。

 映画『笑いのカイブツ』は2022年公開予定。

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