10月より放送スタートのテレビアニメ『月とライカと吸血姫(ノスフェラトゥ)』(テレビ東京ほか)より、本PVが解禁。併せて、主人公役の林原めぐみらメインキャストのコメントも到着した。



【動画】TVアニメ『月とライカと吸血姫』本PV

 牧野圭祐による同名小説(小学館「ガガガ文庫」)をアニメ化する本作は、宇宙開発競争が繰り広げられる世界で、吸血鬼の少女と人間の青年が種族の壁を越え、共に宇宙を目指す姿を描く。監督は横山彰利、シリーズ構成を原作者の牧野が務め、キャラクターデザインを加藤裕美が担当する。制作はアルボアニメーション。

 メインキャラクターの声優キャストは、吸血鬼の少女イリナ・ルミネスク役を林原めぐみ、イリナを訓練する空軍中尉レフ・レプス役を内山昂輝、イリナの医学データの管理を担当する生体医学研究所の研究員アーニャ・シモニャン役を木野日菜、宇宙飛行士候補生の最有力ミハイル・ヤシン役を日野聡、宇宙飛行士候補生唯一の女性ローザ・プレヴィツカヤ役を小松未可子が務める。

 3月に公開されたティザーPV以来の映像解禁となった本PVは、よりストーリーに踏み込んだ内容。吸血鬼による実験飛行計画を託された吸血姫の少女イリナとイリナの監視役レフそれぞれが思いを語り、彼らが苦難を乗り越えながら共に宇宙を目指すドラマチックな展開を期待させる映像となっている。また、本PVではレフのほか、アーニャ、ミハイル、ローザなど、主要登場人物たちのキャラクターボイスも初公開されている。

 林原は、「一見、ファンタジー要素満載のように見えるこのお話。夢と希望にあふれた宇宙開発の裏にある人間の醜さ、愚かさにも注目です。人種、種族。それは吸血鬼という姿形をかりて、色濃く、今のこの世界にメッセージを投じているように思います。このコロナ禍…。
世界共通の痛みと悩みを抱えながらも、やはりあちこちで、生まれている差別。イリナになった私から見えた人間の愚かさ、そして優しさ。あなたは何を見てくれるでしょう」とコメントしている。

 また今回、本放送に先駆けて9月4日に本作のオンライン先行上映会を開催することも決定。当日は第1話と第2話を上映する。本編上映後は林原、内山、木野、そして横山彰利監督によるアフタートークで本作の魅力をより深堀りしていく。

 テレビアニメ『月とライカと吸血姫(ノスフェラトゥ)』は、テレビ東京、BS日テレ、サンテレビ、KBS京都にて10月より放送。 メインキャストのコメント全文は以下の通り。

■林原めぐみ(イリナ・ルミネスク役)
一見、ファンタジー要素満載のように見えるこのお話。夢と希望にあふれた宇宙開発の裏にある人間の醜さ、愚かさにも注目です。人種、種族。それは吸血鬼という姿形をかりて、色濃く、今のこの世界にメッセージを投じているように思います。
このコロナ禍…。世界共通の痛みと悩みを抱えながらも、やはりあちこちで、生まれている差別。イリナになった私から見えた人間の愚かさ、そして優しさ。あなたは何を見てくれるでしょう。

■内山昂輝(レフ・レプス役)
ぼくが演じるレフ・レプスは幼い頃から空に憧れ、現在は宇宙飛行士を目指している青年で、ある日吸血鬼の少女イリナ・ルミネスクをパイロットとして訓練するよう命じられます。この作品は架空の国を舞台としたフィクションですが、現実の宇宙開発の歴史を踏まえて観ても面白いと思います。そして、人間と吸血鬼という種族の異なる二人が宇宙を目指してどうやって協力していくのか、国家の事情に個人がどうやって立ち向かっていくのかなど、レフたちの奮闘にご注目ください。

■木野日菜(アーニャ・シモニャン役)
初めて作品を読んだ時、夢中になって読んだのを覚えています。実際は電車の中なのに頭の中で宇宙や空気感が広がるような感覚になり、涙が溢れていました。その素敵な作品が映像となって、そして、アーニャとして関われることをとても光栄に思います。ずっしりとした世界観の中に、底抜けに明るいアーニャが居ることで、少し心が休まるように意識して演じました。どうやって心が動き合うのか、影響し合うのか、映像美と共にお楽しみください…!

■日野聡(ミハイル・ヤシン役)
この度、アニメ『月とライカと吸血姫』でミハイル・ヤシン役を担当させて頂く日野聡です。
この作品は人間であるレフと吸血鬼イリナ、種族を超えた2人を中心に国家のエゴに翻弄されながらも宇宙という神秘の場所を目指す若者達の物語です。わたくし演じるミハイル・ヤシンはその中でも非常に優れた才能ある宇宙飛行士候補生の1人で、彼も様々な葛藤のなか宇宙と向き合って行きます。ロマンや夢がふんだんに詰まった作品です。どうぞご期待ください。

■小松未可子(ローザ・プレヴィツカヤ役)
ローザは宇宙飛行士候補生唯一の女性で、クールで己にも他人にも厳しい、孤高の人です。それが故に、周囲と対立することもしばしば。特に吸血鬼であるイリナとはぶつかり合うシーンが多かったと思います。アフレコの時は、絶妙な緊張感がこのシーンをより引き立たせてくれました。個人的には、彼女たちにはどこか似た部分があるのでは…と感じています。レフとイリナを始めとした、様々な形の心の交流も一つの見どころだと思いますので、ぜひ注目してみてください。

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